日産化学工業株式会社(本社=東京都千代田区)は3月7日、待望視されていた水稲・園芸用殺虫剤『ガゼットMCフロアブル』の市場投入を開始した。
『ガゼットMCフロアブル』は、米国FMC社が開発し好評を博しているカルボスルファン(有効成分=20%含有)をマイクロカプセル製剤により液剤タイプにした薬剤として登場した。液剤タイプにすることにより、すでに販売展開している『ガゼット粒剤』とは異なる散布方法を可能とした。
分野別に見ると、先ず水稲の育苗箱では、液剤散布器具等で省力的に短時間での処理を実現した。また、野菜では茎葉に直接散布ができるため、定植時処理では効果が及ばなかった生育期の害虫の発生を確認しながら防除ができる。
この中で、特に『ガゼットMCフロアブル』は、有効薬剤が少ないミカンキイロアザミウマに対して効果が優れていることが優先的に指摘できる。
現在の登録は、水稲のイネミズゾウムシ、イネドロオイムシ及びきくのミカンキイロアザミウマとなっているが、今後の適用拡大として、ねぎのネギアザミウマに対しても効果が優れていることから、大きな期待が寄せられている。
同社では今後、これまでの『ガゼット粒剤』に加え、新しい散布方法ができる『ガゼットMCフロアブル』により、カルボスルファン剤の一層の普及拡大を目指していくことにしている。
<問い合わせ先>
日産化学工業株_業化学品事業部 春山裕史
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