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少量拡散型の水田一発処理除草剤
アグロヒッターを市場投入
― アグロ カネショウ ―

アグロヒッター

 アグロ カネショウ(株)(櫛引博敬社長=東京都港区赤坂4−2−19)では、この4月より新規の水稲用少量拡散型一発処理除草剤『アグロヒッター500グラム粒剤』を市場投入した。本剤は、従来の1kg粒剤の半分(500g)の少量で拡散するタイプの除草剤として注目される。
 『アグロヒッター500グラム粒剤』は、ノビエをはじめとする一年生雑草に高い効果を示すインダノファン(試験番号:MK−243、開発:三菱化学(株))と低薬量で多年生雑草を含む広範囲の雑草に卓効を示すスルホニルウレア系新規成分のハロスルフロンメチル(NC−331、日産化学工業(株))及び特に近年問題となっているアオミドロ、表層はく離、ウキクサの専用除草剤であるACN(キノクラミン、アグロ カネショウ(株))を有効に配合している。平成12年12月26日付で農薬登録を取得。(資料1:適用雑草と使用方法の表
 本剤の特長を見ていくと、先ず10a当たり500gの処理で高い効果を示す点が挙げられる。軽量・コンパクト化を実現し、除草作業が一層やりやすくなった。また、低薬量で高い効果を発揮し、水温に左右されることなく安定した効果を示し、長期間雑草を抑制することも魅力となっている。
 さらに、優れた拡散性が指摘できる。水面に浮遊し、有効成分を放出しながら水田全面に均一に広がり、安定した効果を発揮する。加えて、「自己拡散性」を備えた製剤であることから、水田周縁部からの散布も可能で、均一散布を必要以上に意識することなく作業が省力化できるメリットがある。
 散布方法をまとめておくと、動力散布機による畦畔からの散布、水田周縁部からの手まき、水田内からの散布、の3つの方法があるが、できるだけ動力散布機で散布したい。その際、十分な湛水状態(5cm以上)で散布していくことが大切。また、散布後は3〜4日は通常の湛水深(3〜5cm)を保ち、落水・かけ流しをしないことも重要。(資料2:散布適期の図
 「技術販売」で定評のあるアグロ カネショウ(株)。同社では、本剤においてもキメ細かな技術普及体制でのぞみ、広く定着させていきたい考えであり、3年後の普及目標面積を3万ヘクタールとしている。

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〔問い合わせ先〕 アグロ カネショウ(株) 技術普及部 宇佐美進
 電話:03−5570−4711 FAX:03−5570−4708


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