日本バイエルアグロケム(株)(ローレンス・ユー社長、本社:東京都港区高輪4ー10ー8)は5月15日、クロロニコチニル系の化合物を有効成分とし、果樹・果菜・茶の害虫に幅広い効果を示す新規園芸用殺虫剤『バリアード顆粒水和剤』を新発売した。先行し、大型商品に成長した「アドマイヤー」を補っていく。
本剤は、「アドマイヤー」(有効成分=イミダクロプリド、平成4年11月4日農薬登録取得)に次いでバイエルが開発したクロロニコチニル系の新規化合物チアクロプリドを有効成分とした園芸用殺虫剤に位置付けられ、本年4月26日に果樹、果菜類、ばれいしょ、および茶の主要害虫に農薬登録された(農林水産省登録第20618号)。
『バリアード顆粒水和剤』は、シンクイムシ類などの鱗翅目害虫に加え、アブラムシ類やコナジラミ類などの吸汁性害虫といった広範囲の害虫に卓越した効果を発揮する。また、ミツバチやマルハナバチへの影響が少ないことから、これらを受粉に利用する施設栽培の果菜類(イチゴやトマト)でも使用しやすい殺虫剤としての魅力もある。
本剤は、浸透移行性と残効性に優れ、より効果的に害虫を防除できると同時に、環境保全に留意した薬剤として仕上がっている。また、扱いやすい顆粒タイプであるため、薬剤調製時の粉立ちが少なく、使用者に対する安全性にも優れている。さらに、計量や希釈も容易である。
『バリアード顆粒水和剤』の取扱いは日本バイエルアグロケム(株)、クミアイ化学工業(株)および北海三共(株)の3社。
なお、クロロニコチニル系の新規化合物チアクロプリドを有効成分とする園芸用殺虫剤は、海外では「カリプソ」や「「アラント」の商標で販売される予定。
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