中山間地域・小規模農家を対象に、誰にでも簡単に使いこなせる手頃な乗用田植機が欲しいと言う声に応え、「P BOT」シリーズは、◎高い基本性能、◎頼りになる、小ささ、軽さ、◎確かな使いやすさ、◎楽しさ等を基本コンセプトとして開発された。
この田植機も、「本気、元気、人気」をセールスポイントとしたもので、それは次のように説明される。
本気=安心操作を追求した、本格4条植田植機。
元気=湿田に強いハイクリアランス設計と、最大4.4kw(6.0ps)の乗用田植機。
人気=環境にやさしいペースト施肥システムを採用した乗用田植機。
ピボット(P BOT)というネーミングの由来は、田植機(PLANTER)のPとロボットの略BOTを合成した造語で、4条植田植機でありながら、ロボットの様に正確できれいな作業を行うという意味をネーミングに込めたもの。
主な特長は次の通り。
1.人にやさしい親切設計
オペレーターに静かで疲れにくい作業スペースを提供。見やすいモニタや乗り降りが容易で、苗継ぎに楽なワイドステップを採用。
2.信頼と粘りの高出力エンジン搭載
排気量0.181リットル、最大出力4.4kw(6.0ps)OHVガソリンエンジン搭載。燃料タンク容量6.0リットルで余裕の作業、便利なセルモータ/リコイル併用タイプ。
3.人にやさしい安心操作
超低速(0.1m/s)採用で、畦越えや車両への積み込み、積み降ろしが楽にできる。また、AZレバーも採用している(MPR43/MPR43HF仕様)。
4.湿田でも余裕のハイクリアランス
最低地上高390mmで、湿田でも余裕の作業性能を発揮する。また、湿式ディスクブレーキと前輪切れ角のワイド化で、小回り旋回を実現した。
5.確実な植付性能と簡単操作
引出式ロング苗載台(苗2枚分)、予備苗載台4枚で、一度に12枚の苗を搭載可能。苗送りは、スーパーロングベルト採用の苗送り強制ベルト(AWF)方式採用。植付本数10段、植付深さ調節5段、株間調節3段、簡単操作で調節可能。
6.環境に優しいペースト施肥システム
ペースト側条施肥機(P仕様)もオプションとアタッチメントで用意してある等。
希望小売価格は、MPR43が89万円(クランク式、AZレバー)、それに側条施肥機がついたMPR43Pが114万円。MPR43Hが99万円(ロータリ式、ベルト無段変速)、それの湿田仕様MPR43HUが104万1000円。シリーズの最高級機MPR43HFPU(ロータリ式、ベルト無段変速、パワーステアリング、AZレバー,AZアーム、ペースト側条施肥機、湿田仕様)は140万1000円。
平成13年11月より全国発売される。