日本バイエルアグロケム(株)(ローレンス・ユー社長、本社:東京都港区)は、3月20日より、水稲育苗箱施用剤『ウィンガゼット粒剤』を市場投入する。箱施用による水稲用殺虫殺菌混合剤に、新たに低コスト混合剤を加えラインアップをはかる。
平成13年12月3日付けで農薬登録を取得した『ウィンガゼット粒剤』は、長期持続型のいもち防除用殺菌剤「ウィン」(一般名:カルプロパミド)と、イネミズゾウムシやイネドロオイムシなど水稲の初期害虫防除剤「ガゼット」(同:カルボスルファン)を合理的に混合した育苗箱専用の殺虫殺菌剤として登場した。
本剤は、育苗箱施用でいもちと初期害虫を同時防除することにより、本田での防除作業を軽減する省力的な薬剤。剤の持つ特性から、東日本が中心になると見られる。
「ウィン」は、日本バイエルアグロケム(株)開発の殺菌剤。浸透移行性の長期持続型いもち病防除剤の先駆けとして、平成10年より市場投入された。メラニン生合成阻害作用と抵抗性誘導作用により、長期間にわたっていもち病菌を防除し、また、環境への影響が少ない極めて省力的な薬剤。
一方、「ガゼット」は、米国FMC社が開発した浸透移行性に優れたカーバメート系の殺虫剤。長年にわたる実績を誇る低コスト薬剤であり、特にイネミズゾウムシやイネドロオイムシなど鞘翅目害虫に卓越した効果を発揮する。
『ウィンガゼット粒剤』を市場投入することにより、日本バイエルアグロケム(株)では既に市場で愛用されている『ウィンアドマイヤー箱粒剤』、『ウィンアドマイヤーグレータム箱粒剤』他からなる、箱施用による水稲用殺虫殺菌混合剤に、新たに低コスト混合剤を加え、ラインアップを充実させることになる。
本剤の取り扱いは、日本バイエルアグロケム(株)、日産化学工業(株)及び石原バイオサイエンス(株)の3社で、流通は商系のみ。特に、石原バイオサイエンス(株)はこの分野に初めて挑むことになり、今後の展開が注目される。
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