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臭化メチル代替剤 ダブルストッパーを上市
― 日本化薬 ―

ダブルストッパー

 日本化薬(株)(本社:東京都千代田区)はこのほど、臭化メチル代替剤として期待されている土壌消毒剤『ダブルストッパー』の市場展開に入った。この分野に強味を持つ販売会社2社が参画していることから、今後の動向が大いに注目される。
 本剤は、クロルピクリン35%と殺線虫剤D−D60%の混合剤となっており、クロルピクリンの原体メーカーである日本化薬(株)とD−Dの原体メーカーであるダウ・ケミカル日本(株)が2000年より、臭化メチル代替事業技術確立の緊急事業の一環として開発を進めてきたもの。
 2002年1月22日付けで、かんしょ、トマト、きゅうり、メロン、イチゴ、しょうがの6作物に農薬登録を取得した。現在、なす、ピーマン、すいか、にんじん、きく等の作物で適用拡大を準備中で、今後さらに順次適用作物を増やしていく予定。
 『ダブルストッパー』の特長は、1回の処理で土壌病原菌及び線虫類の同時防除が可能、病原菌と線虫による複合病に高い防除効果が期待できる、臭気の軽減、雑草種子の発芽抑制作用が期待できる、などが挙げられる。容量も15リッターに設定され、持ち運びに配慮したことも大きな魅力。
 日本化薬(株)が本剤の製造を担当し、普及・販売については「ダブルストッパー協議会」を設立(事務局:日本化薬(株))、販売を八洲化学工業(株)及びディーエーエス菱商(株)が行う。この分野の市場は、約50億円と見られているが、「ダブルストッパー協議会」ではキメ細かな技術普及を展開し、3年後に、市場の約20%に当たる約10億円の販売を見込んでいる。

 〔本件に関する問い合わせ先〕
 〒102−8172 東京都千代田区富士見1−11−2
 日本化薬(株)アグロ事業部 TEL(03)3237−5223

適用病害虫および使用方法


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