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水田除草の達人!!
非SU型の「サムライ剤」

― 日本農薬 ―

サムライフロアブル
サムライ
フロアブル
 日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)は新農薬年度を迎え、「MYー100」除草剤グループの一員として独自の水稲用初期一発除草剤「サムライ剤」の積極果敢な普及に入った。「非SU型」除草剤の特長を前面に押し出し、対前年比200%強を目指す。
 「サムライ剤」は、新規ヒエ剤オキサジクロメホン(MYー100)と広葉剤のベンゾフェナップ(MYー71)、カヤツリグサ科雑草に卓越した効果を示すブロモブチド(Sー47)を合理的に配合した。容器から直接散布できる「サムライフロアブル」、拡散性の優れる粒剤を水溶性フィルムでパックした「サムライジャンボ」の2タイプを揃える。
サムライジャンボ
サムライジャンボ
 本剤の最大の特長は、「MYー100」除草剤の中で唯一「非SU型」であるということ。1980年代後半に登場した「SU(スルホニルウレア)剤」は、特にウリカワ、ミズガヤツリ、クログワイなどの多年生雑草防除に大きく貢献し、歴史的な水稲用除草剤に成長した。しかし、最近ではその連用によりアゼナ類、ミズアオイ、ホタルイ、コナギなどの一年生雑草に一部地域で抵抗性が見られるようになった(SU抵抗性)。
 「サムライ剤」は、ノビエやホタルイに対する残効が長く、かつフロアブルは水稲の移植当日、ジャンボ剤は移植後3日からノビエ1.5葉期までの処理で一年生雑草からウリカワ、ミズガヤツリまで幅広い雑草に安定した効果を示すほか、問題となっているSU抵抗性雑草に対しても有効な除草剤に仕上がっている。
 市場を見ると、特に「サムライフロアブル」は関東を中心に普及面積を伸ばしており、「サムライジャンボ」は関西及び九州で好評を博している。本剤は、一発剤の中では安価であり、経済性を追求する農家の方にピッタリの薬剤だ。本剤も、JA全農の「ありがとうキャンペーン」に組み込まれており(地域限定)、その多くの特性から確実に地歩を固めていくものと思われる。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)