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”畑の常備薬”ダイアジノン粒剤
―日本化薬 ―

カブラガヤ成虫
カブラヤガ成虫

 数多い農薬の中で、30有余年にわたり農家に親しまれている農薬はそう多くはない。日本化薬(株)の「ダイアジノン」は、優れた効果と幅広いスペクトラムを所有していることから主に土壌害虫防除の”畑の常備薬”として、その地位を不動のものとしている。
 「ダイアジノン」には数種の剤型があるが、期待の粒剤が登場したのは昭和39年のことで『ダイアジノン粒剤3』が先行、昭和43年には後に主力剤に成長する『ダイアジノン粒剤5』が上市されている。その後は、平成2年の『ダイアジノンSLゾル』、平成11年の『ダイアジノン粒剤10』の市場投入と続いた。
タマネギバエによる被害
タマネギバエによる被害
 この中で、『ダイアジノンSLゾル』はマイクロカプセル製剤化を果たしたもので、1回の使用によりコガネムシ類を長期間防除(残効期間は5〜6カ月)する、同社自慢の優れた持続効果を持っている。また『ダイアジノン粒剤10』は、これまでの「ダイアジノン」3%、5%の成分含有量から10%と高濃度化したもので、散布時間が短縮され、持ち運びも楽になり極めて省力型の製剤に仕上がっている。特に、播種時および定植時の処理でタネバエやネキリムシ類に安定した防除効果を示す。
 これら”畑の常備薬”として広く愛用されているダイアジノン粒剤のうち、回転軸となっているのが『ダイアジノン粒剤5』で、現在の適用作物は30作物以上
におよび、ネキリムシ類、コガネムシ類、タネバエ、タマネギバエなど畑の土壌害虫に卓越した効果を発揮している。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)