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クボタ色彩選別機「米奉行II」
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株式会社クボタの農業施設事業部(小西忠彦事業部長)では、これまで大手精米工場などで着色粒や異物の除去に用いられる色彩選別機「米奉行(KGシリーズ)」を販売してきたが、このほど従来機に比べて異物検出分解能力を8倍に排除性能を2倍にグレードアップさせた画期的な色彩選別機「米奉行II
」(KGNシリーズ)を11月11日より全国発売する。
1998年に発売されたクボタの色彩選別機「米奉行」は、順調に普及してきたが、市場では食品の安全性に対する関心の高まりを背景に「より高精度な異物除去」が求められている。
また一方では米業界の経営環境が厳しさを増すなか、選別にともなう製品ロスを極小化する「より高い製品歩留り」の実現が選別機にとって必須となってきている。
こうしたニーズに対応し、同社従来機に比べ異物検出分解能力と排除性能を大幅に向上させた色彩選別機を発売することになった。この「米奉行II
」(KGNシリーズ)には玄米用のKGNーBシリーズと精米用のKGN-Wシリーズがある。
◎クボタ色彩選別機「米奉行II 」(KGNシリーズ)の主な特徴
(1)高い異物検出精度を実現
・カメラ分解能力が8倍(同社比)に向上し、微少な不良・異物も検出可能となった。
・選別対象に合わせた多様な照明方式とバックグラウンド調整機能により、白米・玄米をはじめ、蕎麦・小麦・ごま・コーヒー豆など幅広い原料にも対応できる。
(2)高歩留りを実現
・イジェクタ数を2倍(同社比)にしたことで、選別にともなうロスを最小限に抑えることが可能となった。
イジェクタの効率を高め、異物除去に要するエア消費量を低減したことで、異物混入率の高い場合も選別可能となった。
(イジェクタとは、圧縮空気を噴射し、検知異物を吹き飛ばす装置のこと)
(3)メンテナンス性の向上
・シュート、選別室など主要部品(原料の流れる部分)を着脱自在な構造とし、内部の清掃を容易にした。
・感度の自動補正、流量の自動制御機能を備え、オペレーターの負担を減らし、常に安定した選別性能を発揮するなど。
メインユニット920万円/台とサブユニット760万円/台の組み合わせで、初年度200ユニットの販売を目指している。
この件に関する問い合わせは(株)クボタ農業施設事業部〒110−0005東京都台東区上野7−6−5 TEL03−3847−0612まで。