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低コスト・省力化に貢献する
ビルダープリンスグレータム粒剤

―北興・ダウ・明治 ―

ビルダープリンスグレータム粒剤

 北興化学工業(株)、ダウ・ケミカル日本(株)、明治製菓(株)の3社は2月26日、育苗箱専用殺虫殺菌剤『ビルダープリンスグレータム粒剤』(試験名:AMー1031粒剤)の今春からの市場投入を明らかにした。本剤は、低コスト・省力化に貢献するものであり、この分野に新たな1ページを加える。
 2月25日付けで農薬登録を取得した『ビルダープリンスグレータム粒剤』は、バイエル クロップサイエンス社が開発した新規殺虫剤フィプロニルと明治製菓(株)が開発した抵抗性誘導型殺菌剤プロベナゾールおよびダウ・ケミカル日本(株)が開発した紋枯病防除剤チフルザミドを含む育苗箱専用の長期持続型殺虫殺菌剤。
 育苗箱処理で、水稲初・中期の主要病害虫であるいもち病、紋枯病、ニカメイチュウ、コブノメイガ、ウンカ類を同時防除でき、稲作の低コスト化、省力化に貢献できるものと期待されている。販売は関東、甲信、東海および西日本をエリアとして、この分野に豊富な経験を持つ北興化学工業(株)、明治製菓(株)の2社が行う。
 いもち病防除剤「ビルダー」は、植物の病害抵抗性を誘導して高い防除効果を発揮する抵抗性誘導剤で、各種の薬剤耐性菌にも有効。また、「グレータム」は、紋枯病菌の各生育ステージに作用し、特に菌核形成阻止力に優れている。さらに、「プリンス」は、これまでのどのグループにも属さない、全く新しい基本骨格を持つ殺虫剤で、鱗翅目害虫のコブノメイガ、ニカメイチュウ、半翅目害虫のウンカ類など主要な水稲害虫に対し低薬量で優れた効果を発揮する。(2003.2.27)


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)