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かんきつ用殺ダニ剤「ダニエモン」を上市 |
本剤は、バイエル クロップサイエンス社が合成・開発した環状ケトエノールに属するテトロン酸誘導体のスピロジクロフェンを含む、今までの殺ダニ剤とは全く異なる新しい系統の殺ダニ剤で、8月28日付けで農薬登録を取得した。 記者会見では、『ダニエモンフロアブル』の開発経緯および特長を山本英樹畑作園芸殺虫剤チームリーダーが説明。業界で注目されていた作用機作は「脂質生合成阻害」といわれるもので、作用点については研究段階にあるが、殺卵活性だけでなく幼虫・第1若虫・第2若虫が次の成育ステージへの静止期で生長が止まり死に至ることがわかっている。 次に、普及・営業方針を新里邦洋農薬営業第1部長が語ったが、初年度は秋ダニ密度が上昇し始める9月上旬に焦点を当て普及・販売が行われる。普及においては、「技術販売」のポリシーで取り組み、農薬使用基準の遵守を強くアピールしていく。
今回の記者会見で印象的だったのは、製品物流において「直送方式」の導入を図るとしている点。「できるだけ現場に近いところに製品を持っていく」(ユー社長)もので、可能な限りJA、小売店への直送方式とし、流通段階での在庫を極力少なくしていく方向。販売2社の持っているそれぞれの良さを活かし、各販売ルートでの普及・販売の役割を分担していく。 なお、日本農薬(株)の相見正篤常務取締役営業本部長は、「ダニエモンはバイエル クロップサイエンス(株)が開発した全く新規の作用を有するダニ防除剤です。当社は系統ルートにて本剤の供給を行っていきます。JA全農のご協力も頂き、育成品目として、この優れた防除資材の普及に全力を注ぎ、高品質なかんきつ生産に貢献していきたいと存じます」と、今後の抱負を本紙に寄せている。 (2003.9.4)
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