農業協同組合新聞 JACOM
   
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うどんこ病防除に朗報 「パンチョTF」を市場投入
―日本曹達―


 日本曹達(株)(井上克信社長、本社:東京都千代田区)はこのほど、自社開発の新規殺菌剤『パンチョTF顆粒水和剤』(有効成分:シフルフェナミド・トリフルミゾール)を市場投入し、快調な滑り出しを見せている。殺菌剤製品ラインのグレードをいっそう高めた。
 有効成分の1つシフルフェナミド(アミドキシム系)は、新しいタイプのうどんこ病剤として平成10年より開発が開始され、平成14年12月に国内登録認可に至った。
 その後、野菜中心のうどんこ病剤との位置づけで、作用機作の異なる同社剤のトリフルミゾール(EBI剤)との混合剤として開発を継続し、平成15年11月26日付けで農薬登録を取得(農林水産省登録第21117号)した。
 既存の殺菌剤に対して低感受性のうどんこ病菌が存在する今日の環境下、「新しいタイプの有効成分を含む本殺菌剤が、野菜類のうどんこ病防除に大きく貢献できる」(製品普及チーム)と、同社では期待している。
 国内販売の流通チャネルは、日本曹達(株)1社による系統、商系の2元。今回の登録は、イチゴ、キュウリ、スイカ、ナス、ピーマンだが、同社ではメロン、麦などへの適用拡大を待ち、キメ細かな技術普及を展開するなか国内10億円の売上を目指していく。さらに、現在開発中の海外販売向けを含めると、将来的には25億円以上の市場に成長させることも視野に入れている。
適用作物・病害および使用方法
作物名 適用病害名 希釈倍数 使用液量 使用時期 総使用回数* 使用方法
本剤のみ シフルフェナミド トリフルミゾール
いちご
きゅうり
すいか
なす
ピーマン
うどんこ病 2,000倍 150〜300
リットル/10a
収穫前日
まで
2回以内 5回以内 散布
*は本剤およびそれぞれの有効成分を含む農薬の総使用回数の制限を示します。

 同社では、今後も独自開発路線を指向し、畑作・果樹園芸分野で特色あるメーカーとして、国内外のマーケットに貢献していくとしている。
 〈問い合わせ先〉日本曹達(株)営業グループ 製品普及チーム 電話(03)3245−6178 FAX(03)3245−6288 (2003.3.9)

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