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アグリビジネス話題の製品
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ユニークな殺菌剤群 仕上げ防除剤として高い評価 |
いもち病防除剤の「ブラシン」(有効成分:フェリムゾン・フサライド)と「ノンブラス」(同:フェリムゾン・トリシクラゾール)は、全国各地でその高い効果が認められ、市場投入から10年以上を経過してなおファンを増やしつづけている。 両2剤は、他のいもち病防除剤とは全く異なった作用機構の「水稲総合仕上げ防除剤」に位置づけられる。いもち病、ごま葉枯病、すじ葉枯病、穂枯れ、変色米(カーブラリア菌、アルタナリア菌、エピコッカム菌)、すみ黒穂病、稲こうじ病、さらに細菌性病害の「内穎褐変病」、「褐条病」、「もみ枯細菌病」など穂・もみに付着し、品質などに悪影響を与える菌類に対して優れた効果を発揮する。 日植防試験でも穂枯れ性病害防除効果、もみ着生菌に対する抑止効果、品質判定機、着色計による品質評価で高い評価が得られている。「ブラシン」を使用した米の仕上がりが特に美しく高品質米になる傾向が認められている。 「ブラシン」および「ノンブラス」は、アメダスを利用した発生予察に適合しており、この分野における防除技術を刷新した。ゾル剤、粉剤DL、フロアブルなど剤型も多く、さらに各種混合剤は広域防除や空中散布に適合した防除剤に仕上がっている。 1972(昭和47)年に市場投入された「バリダシン」(同:バリダマイシン)は当初、イネ紋枯病をはじめとするリゾクトニア菌とその近縁の菌による病害に特異的に卓効を示す剤として開発されたが、その後一定の条件下で細菌(バクテリア)の増殖を抑制するユニークな作用性が確認された。「バリダシン液剤5」はリゾクトニア菌やその近縁菌によるカビ病害以外にも「キャベツ黒腐病・軟腐病」、「レタス腐敗病・軟腐病」など13作物の、16の細菌性病害に登録され、難防除病害防除剤の1つの選択肢として生産者に好評を博している。そして住化武田農薬(株)はさらにこの分野の開発を進めている。 (2004.3.29) |
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