農業協同組合新聞 JACOM
   
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田植同時散布の『ドニチ1キロ粒剤』
「アピロイーグル」はノビエ3葉期まで

―住化武田農薬―


ドニチ1キロ粒剤 アピロイーグルフロアブル
ドニチ1キロ粒剤 アピロイーグル
フロアブル
 住化武田農薬(株)の水稲用除草剤の分野は、自社開発のスルホニルウレア系除草剤イマゾスルフロンを母剤とした製品群がラインアップされ、SU抵抗性雑草対策剤なども加え多様な農家ニーズに応えている。
 前回見た『サラブレッドフロアブル』は、フロアブル製剤の優れた水中拡散性を活かし、田植同時散布など幅広い使用方法が魅力だ。また、本剤にクロメプロップを配合した『サラブレッドRXフロアブル』は「抵抗性雑草対応タイプ」に位置づけられ、時代のニーズに対応している。さらに、『イッテツフロアブル』も同じSU抵抗性雑草対応剤として好評を博している。
 今回取りあげる『ドニチ1キロ粒剤』、『アピロイーグルフロアブル』の2剤も、その兼ね備えている特長から根強い人気を誇る。
 『ドニチ1キロ粒剤』はイマゾスルフロンに、ホタルイなどに効果を示すダイムロン、ノビエなどに効果を示すフェントラザミドを合理的に配合した1キロ粒剤。移植直後からノビエの2.5葉期(北海道、九州および砂壌土においては移植後5日からノビエの2.5葉期)までと散布適期幅が広い。
 通常の湛水散布に加え、田植機に装着する散布機(GS−1、こまきちゃんなど)を使用して、田植えをしながら薬剤を均一に散布する「田植同時散布」も可能であり(北海道・九州および砂壌土を除く)、省力散布に貢献している。
 『アピロイーグルフロアブル』はイマゾスルフロン、ダイムロン、カフェンストロールに新規ヒエ剤のピリフタリドを配合したフロアブル剤。
 移植後5日からノビエ3葉期までと散布適期幅が広いことから、農作業の状況に応じた散布時期が選択できる魅力がある。
 自社開発のイマゾスルフロンを含有した水稲用除草剤には17剤がラインアップされている。剤型別ではフロアブル=7剤、粒剤=8剤、ジャンボ=2剤の構成。使用方法も湛水散布=15剤、水口施用=4剤、無人ヘリ=3剤と豊富だ。イマゾスルフロンの登場は、同社の水稲用除草剤事業をいっそう成長させることとなった。現在、新たな除草剤成分の開発が進んでおり、期待される。 (2004.4.20)

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