農業協同組合新聞 JACOM
   
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緩効性窒素質肥料・農薬 環境にやさしい「石灰窒素」
―電気化学―


石灰窒素
石灰窒素

 電気化学工業(株)(晝間敏男社長、本社:東京都千代田区)の肥料事業は、「石灰窒素」、「アヅミン」、「ようりん」、「とれ太郎」の主要4製品を中心に展開されている。いずれも、広く農業生産に寄与し、本紙では改めて4製品の横顔を見ることにした。第1回は「石灰窒素」。
 大気、水、土を汚さない緩効性窒素質肥料・農薬のスーパースターとも呼ばれている「石灰窒素」は、「アヅミン」とともに同社肥料事業の双璧となっている。本来の肥料効果に加え、農薬としての効果、「太陽熱・石灰窒素法」による土壌消毒効果、有機物促進効果をも兼ね備えている。ここに、スーパースターと呼ばれる所以がある。
成分表
成分表

 「石灰窒素」は、石灰石を原料とするカーバイドに、高温で窒素を吸収化合し製造される。主成分であるカルシウムシアナミドは、農薬効果を発揮した後、土壌中で肥料成分に分解される。安心して使用してもらうために30種類以上の試験を実施し、厳正な検査を受け、農薬登録をも取得している。
 特長は、農作物の品質向上および収量増加はもちろんのこと、施肥回数・量の軽減がはかれることから、省力・低コストを実現していることだ。また、土壌から流亡しにくいことから、「環境にやさしい」の代名詞ともなっている。さらに、農薬成分は残留せず、安全・安心な農作物の収穫を実現している。
 「石灰窒素」の誕生日は、1901(明治34)年1月14日で、発明者のアルバート フランク(ドイツ)にちなんでいる。また、その命名は、麻生慶次郎東京大学教授による。優に100年以上の歴史を誇っているわけだ。「石灰窒素」については多くの書物があるが、質問等のお問い合わせ先は、電気化学工業(株)肥料事業部
 〒100−8455 東京都千代田区有楽町1-4-1(日比谷三信ビル) 電話(03)3507-5251

(2004.7.20)

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