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30年以上の歴史の真骨頂 適用害虫の広い「カルホス」 |
「カルホス」の農薬登録は、1972(昭和47)年6月のことで『カルホス乳剤』からスタートした。以降、『カルホス粉剤』(1974年9月)、『カルホス微粒剤F』(1977年2月)の農薬登録と続いた。指名買いの顧客も多いことから、30年以上の歴史は安心して使用できる薬剤の真骨頂を発揮している。 「カルホス」(有効成分:イソキサチオン)の最大の特長は、幅広い種類の害虫に対して卓越した効果を示す点。ネキリムシ、ハスモンヨトウなどの鱗翅目害虫を中心に、ドウガネブイブイ(甲虫目)、ケラ(直翅目)、タネバエ(双翅目)、カメムシ(半翅目)などの各種害虫に対して極めて有効。 また、特に、大豆では問題となっているほとんどの害虫に対して農薬登録を取得している点が魅力となっている。 『カルホス粉剤』では、播種後に加害するタネバエから大豆生育初期に問題となるネキリムシ類、葉を食害するハスモンヨトウ、莢(さや)や実を加害するフタスジヒメハムシおよびカメムシなどに農薬登録を有し、この4月にはジャガイモヒゲナガアブラムシにも適用登録拡大となり、より使いやすくなった。
さらに、『カルホス乳剤』は、みかんなどの常緑果樹以外にも、さくらやつばき、まさきなどの樹木や花き類にも登録があり、適用作物のひろさから使いがってのよい殺虫剤となっている。 混合剤では、『カルホストレボン粉剤DL』、『カルホスジョーカー粉剤DL』などがその知名度を高めている。 なお、有効成分がイソキサチオンになって、いっそうパワーアップしたベイト剤『ネキリトンK』も忘れてはならないだろう。 次に、三共アグロ(株)と日本化薬(株)の共同開発による『マトリックフロアブル』(有効成分:クロマフェノジド)は、1999(平成11)年12月に農薬登録を取得した。害虫の幼虫脱皮を促進させるという新しいタイプの作用をもつ殺虫剤で、従来の脱皮を阻害するタイプのIGR剤よりも効き目がやや早めに現れることから脚光を浴びている。 天敵類や蜂類への悪影響がないことも大きな特長。IPM(総合的害虫管理)に適合する剤としても大きな期待が寄せられている。 鱗翅目の幼虫のみに作用するが、老令幼虫でも若令幼虫でも同様に有効なことが本剤の特長だ。一般的に幼虫が大きくなればなるほど薬剤の効果は落ちてくる傾向にあるが、『マトリックフロアブル』はこの壁を突破した。他に、食害防止効果の高さ、ラジコンヘリへの対応などの優れた特長を兼ね備えている。 (2004.7.27) |
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