ファイザー(株)(アラン・B・ブーツ社長、本社:東京都渋谷区)はこのほど、松枯れ防止樹幹注入剤「グリンガード・エイト440ml紙容器剤型」(種類名:酒石酸モランテル液剤)(写真)を新発売した。
同社は、松枯れ防止対策に積極的に取り組んでいるが、今回の新製品でまた1歩、業界をリードすることになる。標準価格は1本5000円で、440ミリリットル×20本入の包装。
新製品は、松枯れ防止のための樹幹注入剤「グリンガード・エイト」の加圧注入方法を施工する際の移し替え用で、空容器回収・処理の軽減と環境への配慮を目的に、従来のプラスチック製容器から紙製容器に変更したもの。
主な特長は、空容器処理が簡単で環境にもよりやさしくなったことに加え、水によく溶けることから樹体への吸収および各部への分散に優れ高い防除効果を発揮する、樹体内の安定性に優れていることから高い防除効果を長時間持続できる、人畜毒性は原体・製品とも「普通物」で人体にも環境にも安全、魚毒性も「A類」で水辺でも安心して使用できる、など。
松枯れ被害は、北米の輸入松材から「マツノザイセンチュウ」が日本に上陸したものと推測されている。最大被害は1979(昭和54)年のことで、243万立方メートルにおよんだ。これより被害防止対策の徹底がはかられ、1999(平成11)年には72万立方メートルに減少したが、最近再び増加傾向にある。
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