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農協運動の発展に寄与した功績讃えて
感銘与えた9氏の体験報告
−−農協人文化賞表彰式

 ◆含蓄に富んだ体験発表
 後進に与える多彩な教訓

農協人文化賞表彰式 農協運動を発展させた功績者を讃える「農協人文化賞」の表彰式は5月28日、東京・大手町のJAビルで開かれ、受賞者9氏をはじめ来賓のJAグループ全国連代表ら関係者約100人が出席。受賞者の栄誉に惜しみない拍手を贈った。この賞は社団法人農協協会と農業協同組合新聞が昭和52年に、農協法公布30周年を記念して制定。今年で23回の歴史を刻んだ。これまでに計173人を表彰している。
農協人文化賞表彰式 表彰式では農協協会の中川敞行会長があいさつの中で、経過説明などのあと、関係各位の力で盛大な表彰式を挙行できたことについて感謝の言葉を述べた。
 次いで同賞推薦委員会の今村奈良臣委員長(日本女子大学教授、東京大学名誉教授)が「式典の出席者が毎年多くなって、21世紀最初の今年は、満席の盛況になった」と喜びの言葉を前置きして、推薦の経過を報告した。
 その中で、推薦委員の一人が「昨年までは、組合員の農協離れが進んでいたけれど、今年あたりから、農協の組合員離れが進んできたようだ。これは由々しいことだ」と指摘したことを紹介して「私も同感だ」と語った。
農協人文化賞表彰式 そして農協の役割について▽組合員の利益を極大にする▽国民に食料を供給する▽農業の持つ多面的機能を供給することなどを挙げて、その最大の担い手が農協であるとし、これからの農協はいかにあるべきかの観点も含めて推薦の議論を重ねてきたと報告。
 受賞者については「農協運動の第一線で、新しい分野、新しい地平を開拓し、新しい知恵と経験を指し示している方々を推薦した」と紹介。また農協運動にいろいろな形で影響を与えた谷碧氏には特別賞を贈ることにしたと述べた。
 続いて受賞者9氏に今村委員長から表彰状と副賞が贈られ、多年にわたり農協運動の発展に献身的に寄与してきた功績を讃え、表彰の栄誉を祝う盛大な拍手が続いた。
 このあとJA全中の今尾和実常務が来賓祝辞を贈り原田睦民JA全中会長の祝辞を代読した。
 さらに表彰を受けた9氏が、次々に「体験と抱負」を語り(別項)、出席者の共感や感動を呼んだ。
 9氏のうち一番若い受賞者はJA延岡(宮崎)の甲斐俊行参事だったが、同氏にしても昭和39年に農協に入っており、その長い経験談は含蓄に富んでいた。
 一方、年長の受賞者も業績を語るだけでなく、今、抱えている広域合併農協としての悩みや農協改革の取り組みなどを率直に語り、21世紀のJA像を模索する姿勢は若々しかった。
 また回顧談の中では、血気にはやったころの猪突猛進?の話も飛び出して、後進に与える示唆や教訓は多彩だった。


●受賞者の体験発表(抜粋)
 【経済事業部門】

伊東久善氏<静岡県・JA大井川代表理事組合長 伊東久善氏>
 実は、受賞にあたって、家内から「あなたが表彰される?。これからは、もっとしっかりしなさいよ」などと辛らつな意見をもらった一幕があります。私自身も、まだ老化してはいけないと反省し、受賞を機に、もうひと踏んばりJAのために尽くす決意です。
 長い農協運動の経験の中で、振り返れば数々の難題を消化してきましたが、ここでは、今、思えば冷や汗ものの経験を紹介します。
 35年前、組合長らの要請で、私は理事から職員に転身しました。経済課長の時に組合員訪問の結果、このまま経営を続けさせては家族の破滅を招くと判断した養鶏農家3人を転業させました。また、どうしても農業には適さないメロン農家一人をやめさせました。 今はそんな強引なことはできませんし、当時からすれば大変難しい時代になりました。心を引き締めて、がんばりたいと思います。

緒方秀隆氏<長崎県・JAながさき県央代表理事組合長  緒方秀隆氏>
 私は今の悩みを報告します。今村先生は、農協の組合員離れが怖い、と指摘されました。私も同感です。2市7町にわたる合併を実現しましたが、それは組合員がほんとうに望んでいたことなのかどうか、まだまだ足りないことが多いという思いがしきりです。
 組合員からは、営農指導員に事務などの雑用をさせないで、もっと畑に出せという小言が出ていました。
 そこで4月から営農センターをつくって年中無休とし、輪番制の残業体制をとりました。ところが、これも今のところ不評です。
 このため職員を全国に派遣し、先進のセンターを視察させ、学ばせています。
 農協改革は急務ですが、実際にやるとなると大変です。業務の円滑化を欠く事業本部制の廃止もやりましたが、これも不評です。
 受賞を機に組合員から歓迎される制度づくりに向けて一層がんばります。

 【共済事業部門】
甲斐俊行氏<宮崎県・JA延岡参事 甲斐俊行氏>
 今回の栄誉はJA延岡に対して贈られたものと、肝に銘じております。
 旭化成の街なので定年後の退職金に焦点を合わせ、貯蓄型共済の推進に力を入れ、成果を挙げました。
 今はデフレで、値引き合戦が激しく、Aコープなど購買事業は厳しい状況ですが、JA共済には値引きがありません。一度契約すれば長期にわたって、付加収入が毎年入ってきます。
 すばらしい商品ですが、我々は、それに慣れ切っているのではないかと職員に話しています。財務基盤の上でも世界一のJA共済ですから、自信を持って推進しなければと思います。
 合併後は恒常推進に力を入れていますが、職員の成績は管理職で決まると、私は信じています。

山ノ内健壽氏<福島県・JA会津いいで代表理事組合長  山ノ内健壽氏>
 昭和33年に旧堂島農協の職員になりましたが、当時は再建整備の直後で、農協経営の運営資金や融資の原資にもコト欠く有様でした。一方、組合員も多額の負債に四苦八苦でした。
 組合員と農協を同時に起死回生させる方法はないかと考え、共済事業が持つ安定した長期資金を原資にして全力を挙げ、その努力が今も続いています。
 その間に組合長となり、共済事業に力を入れたことから、良い連鎖反応が次々に生まれ、合併前から一貫して県下一の地位を占める農協となりました。
 組合員のために力の強い農協をつくることを至上命題として努力してきましたが、合併をする度に、理解のある組合員と優秀な職員に支えられました。
 そこに今日の成果があると常に感謝の念を忘れません。「すべては組合員のために」を信条に今後も職責を遂行して参ります。

 【信用事業部門】
コ本豊氏<山口県・JA周南前代表理事組合長  コ本豊氏>
 昨年6月までJA周南の組合長でした。平成7年に12JAが合併しましたがその効果を早く打ち出すために一体化を図り、職員の人事交流を進めました。
 しかし、異動した職員は個人情報ゼロからのスタートとなり、事業活動が弱体化します。そこで広域合併JAの膨大な情報の共有化と一元化に向け、本格的なシステム化を急ぎました。
 こうしてインフラを整備し、今、債権のリスク管理などはリアルタイムです。私も毎朝、パソコンで、それを見ていました。その結果、時には職員に直接指示をするため、職員としては手が抜けないようです。
 渉外担当職員は83人いて、多くの実績を挙げていますが、そのもとは、すべてを電算管理しているからだと思います。
 今、10年先のJA周南の姿をシュミレーションするようにいっており、大改革をする予定です。

平野政利氏<埼玉県・JAいるまの代表理事会長  平野政利氏>
 JAの事業は営農が重点ですが、経済事業は今後さらに厳しくなると予想されます。それを補うために信用・共済事業にも、さらに力を注ぐ必要があります。
 来年4月にはペイオフ解禁となりますが、最近は農協が見直されています。JA貯金は恐らく他の金融機関にシフトしないだろうと私は確信しています。
 また、シフトしないように誠心誠意、組合員に訴えれば必ず農協を利用していただけると信じ、今、JAいるまのは、多様で高度なニーズに対処していくなど4つの重点目標を掲げて信用事業を推進しています。
 これからは、変化に対応できない組織は消えていく運命をたどらざるを得ません。JAにも変革を求められる要素が随分あります。
 モノとカネの追求だけでなく、組合員も原点に返って、人間としての生き方を検討しなくてはいけないのではないかと思います。

 【一般文化部門】

神山マツ子氏<栃木県・JAしおのや 経済部福祉課長 神山マツ子氏>
 私が農協に入って最初に手がけたのは季節保育所で幼児の面倒をみる仕事でした。その子どもたちが今はもう親になっています。
 昭和40年代に入ると、生活部門の活動が活発になり、Aコープ店や結婚式場も繁栄していました。私も生活指導員として、いろいろな仕事をしました。
 各種の調査もやりましたが、思い出すのは、農繁期に入ると、主婦たちの体重が激減することです。研修会などでは参加者の大半が居眠りしていました。
 そのころの主婦は肉体的にも精神的にも疲れ切っていたのです。そこで農村の健康管理を課題に検診活動を徹底し、その結果、農休日の設定となりました。
 43年には全中の生活指導員養成講習会に挑戦しました。夫を交通事故で亡くし、子どもを抱えていましたが、受講者の生活指導にかける情熱に励まされ、今日まで活動を続けています。

中嶋好夫氏<愛知県・JAあいち知多専務理事  中嶋好夫氏>
 昭和29年に農協に就職しましたが、間もなく農協出資の農産物加工会社が経営悪化で閉鎖され、預金の取り付けなどで大混乱に陥りました。その時に学んだことを申し上げます。
 一つは、組合員組織をしっかり育成し、基盤を強化して、そこからのニーズを事業化すれば必ず利用してもらえるということです。
 経営がおかしくなると、すぐにリストラしたり、ノルマをかけたりしがちですが、それでは駄目です。遠回りでも組合員組織の育成に取り組むことです。
 それから私どものJAでは、組合長が組合員組織から感謝状を贈られました。良い職員を育ててくれてありがとうという趣旨です。組合長による組合員の表彰はありますが、その反対は珍しいと思います。
 一方、JAの計画策定ですが、それをつくる過程が大事だということも強調しておきたいと思います。

 【一般文化部門特別賞】

谷碧氏<農協愛友会元会長  谷碧氏>
 私は今も自分では農協人だと自負しています。90歳を迎えての今回の受賞に感激しています。
 私は昭和5年に産業組合学校を卒業しましたが、学校で徹底的に洗脳されまして全購連に入りました。
 農村工業部長の時に、農村時計という会社の経営を引き受けざるを得なくなりました。協同組合運動に身を挺する覚悟だったのに、人生には何が起こるか、わかりません。
 その後、曲折を経てリズム時計工業(株)の社長となりました。シチズン・ブランドの置き時計・目覚し時計は全部わが社の製品です。
 そうした体験を通じ、農協運動をみていて、自分ならこうするといった問題意識を常に抱えてきました。
 農協「経営」ではなく農協「運動」です。運動には理念が必要です。現状は戦前のような意気と情熱がありません。時代が変わろうと理念を追求すべきです。


◆華やかに、和やかに
 受賞者の功績を讃えたパーティーに

記念祝賀パーティー 農協協会と農業協同組合新聞は「第23回農協人文化賞」表彰式に引き続いてJAビルで記念祝賀パーティーを開いた。会場は、関係者約150人が集まるという盛況となり、受賞者9氏を囲んで和やかな歓談の時を過ごした。
 表彰が経済、共済、信用の3事業部門と一般文化部門にわたるだけに、JAグループの各連合会首脳が顔をそろえて、お祝いにかけつけたかたちになった。
 受賞者をめぐる話題も酒杯を手に、各事業の横断的な交流会といったおもむきとなり、にぎやかだった。
 パーティーは、農協協会の中川敞行会長と同賞推薦委員会の今村奈良臣委員長のあいさつに次いで、東京農工大の前学長・梶井功氏の発声で乾杯。
 続いて今尾和実JA全中常務、四ノ宮孝義JA全農専務、上原寿宰JA共済連常務、上野博史・農林中金理事長、山本昌之・家の光協会専務、尾崎進・農林年金理事長、松旭俊作・協同組合懇話会代表委員が次々に祝辞を贈った。
 このあと改めて受賞者9氏がコメントした。中でも東証一部上場会社の社長を長く務めて今年90歳になる谷碧氏の「こうした雰囲気の中で交流を深めることができて大変うれしい。私がもう少し若ければ、また農協に復帰したいと思うところだが……」という発言には気迫があり、出席者に感銘を与えた。

【主催者あいさつ】

中川敞行会長 <農協協会 中川敞行会長>
 21世紀に入って、初めての農協人文化賞表彰式と記念祝賀パーティーですが、現実には20世紀からの重石というか、足カセといいましょうか、そういうものがあって、日本の社会全体は何となく閉塞感に覆われています。
 私は、20世紀のいろいろな制度とか仕組みが金属疲労に陥っているように思います。それを打ち破り、スクラップ&ビルドし、閉塞感を払拭することが新世紀の門出ということになるのではないでしょうか。
 小泉内閣がどこまで変革をやってくれるかわかりませんが、農業・農村でも閉塞感の打破が必要です。
 農協の活動には、原点である自然および組合員との接点を見詰めながら、それを新たな方向へと展開していくことが求められていると思います。そういうあり方でなければ、農家は農協についてこなくなるというふうに考えます。
 農協人文化賞の選考にあたっても、どのように組合員農家と密着した活動を発展させておられるかということを基本にしました。
 表彰された方々は受賞の思いを、後進の方々にも広げていただき、そのことによって、中身のある農協運動がますます発展するようにと祈念いたす次第です。

【時代導く先駆者の業績に心からの敬意と祝辞】

今村奈良臣委員長 <農協人文化賞推薦委員会  今村奈良臣委員長>
 私は全国の農民塾、村づくり塾の塾長として、土・日曜日にはボランティアで各地に出向きます。なぜ、そういうことをやっているのかというと、「農業ほど人材を必要とする産業はない」という信念を昔から持っているからです。
 同様に「農協ほど人材を必要とする組織はない」と痛感しています。今日は、特別賞を受けられた谷さんが、ご自分の経験を通して別の表現ながら、同じことをいわれたと思います。感銘を受けました。そのお話を私なりに整理しますと、『5つのP』になります。
 第1は、プロダクションで、売れるものを生産することです。
 第2は、プライスで、売れる値段の設定です。
 第3は、プレイスで、売れる場所を選ぶこと。売れる国でもよいし、売れる都市でもよいと思います。
 第4は、ポジショニングで、ほかとは違う明確な特徴を持っていることです。
 第5は、プロモーションで、売れる工夫を駆使し、そのことに全力を挙げるということです。
 塾では、いつも、このことをいっておりますし、塾生の中にはJAの組合員も組合長もおります。しかしこの『5P』のプランを具体的に作って、それを実践するということは、まだ、やられておりません。
 『5P』は農産物の生産を基本にした勧めですが、もちろん経済事業だけでなく、共済事業や信用事業についても同じことがいえます。『5P』をやっていただきたいと思います。

梶井功氏<東京農工大学前学長   梶井功氏>
 受賞者の神山さんは、恐らく現場では相当の闘士だと思いますが、彼女ですら今日の表彰式に居並ぶのが男性ばかりで身のすくむ思いですとおっしゃった。
 また伊東さんの場合は、奥さんから「あなたに受賞の資格があるの?」「もっとがんばりなさいよ」といわれたとのことです。
 そこで今後、この表彰式は夫人同伴で、お祝いをするようにしてはどうかと農協協会の中川会長にお願いしたいと思います。
 一方、中川さんは、あいさつの中で、時代の「閉塞感」を指摘されましたが、農政学者の故東畑精一先生は「日本農業の展開過程」という本の中で「守る者も攻める者も農家小組合」という名句を吐かれました。
 日本の農業・農村の閉塞感を打ち破っていくには今や、まさに「守るも攻めるも農協」ではなかろうか、と思います。
 その農協の運動は「かくあるべし」ということを受賞者のみな様は、それぞれの実践でもって示されていると思います。
 そうした成果をぜひ各地域で生かし、「守るも攻めるも、今こそJA」なのだという認識を広げていただきたいと思います。

今尾和実常務<JA全中 今尾和実常務>
 受賞者のみな様の体験報告を昨日読ませていただきました。そこには30年、40年、あるいは50年という苦闘の歴史がありました。その体験の重さを痛感しています。私は団塊の世代よりも一つ年上ですが、これから、受賞者のあとを引き継いで、やっていけるのかどうかと身の引き締まる思いがしました。
 受賞者の中で、現役のみな様方には、さらにがんばっていただくことになりますけれども、引き続いてわれわれの世代もがんばって参りたいと思いますので、今後ともよろしくご指導をお願い申し上げます。

四ノ宮孝義専務<JA全農  四ノ宮孝義専務>
 経済事業で受賞された伊東組合長は、JA大井川という大変立派な農協を率いておられます。連合会としても、こういうリーダーの下での農協を少しでも多くつくっていけるようにがんばりたいと思います。
 また緒方組合長は「農協の組合員離れ」を心配されました。全農も経済連との合併による新全農発足を契機に「もっと近くに」というメッセージを打ち出し、取り組んでいます。
 全農は、組合員やJAの近くにいると認識されるようにする、消費者や取引先の近くにという意味です。
 各農協の活動の積み上げがJAグループ全体の力をつくっていきますが、受賞者の優れた活動に改めて深く敬意を表します。

上原寿宰常務<JA共済連  上原寿宰常務>
 山ノ内組合長は、福島県下では共済の神様といわれています。また全国を股にかけた普及推進の講師としても活躍されています。
 甲斐参事は宮崎県本部共済事業委員会の会長をされており、同県は今年の普及推進で全国トップレベルの実績を挙げております。
 そうしたご活躍に対し、自信を持って、お二方を推薦申し上げました。
 JA共済事業は、仕組みの内容、掛金、推進方法、また健全性でも決して他に負けないという自信を持ってJAが推進できるように心がけています。これからは比較検討の上で共済にご加入いただく時代です。
 お二方には引き続き、ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

上野博史理事長<農林中央金庫  上野博史理事長>
 受賞9氏のお話を聞き、ご苦労のほどを痛感しました。農協全体が非常に厳しい段階に参っておりますので後に続く者としても、これら先人の業績に十分注目いたし、後をフォローして参りたいと考えます。
 信用事業関係で受賞されたお二方のご報告の内容については、これからわれわれがやっていかなければならない取り組みだと考えます。
 大都市周辺の大型農協として組合員のニーズに応えながら21世紀のJAバンク確立に努力しておられる平野会長、それから情報技術(IT)を組み込んだ新しい業務の展開を図っておられる徳本会長、それぞれのお話は系統信用事業の目ざしているところと、まったく一致しております。

山本昌之専務<(社)家の光協会  山本昌之専務>
 家の光協会はJAグループの文化活動を専門的に行っている団体です。今日は農協の運動を文化の視点から担って、ご活躍されたみな様方が表彰されました。受賞者のお話には、ほんとうに頭の下がる思いです。
 今後ともJAのさらなる発展のために、みな様方のますますのご活躍と、後輩のご指導をよろしくお願い申し上げます。

尾崎進理事長<農林年金  尾崎進理事長>
 農協の仕事に寝食を忘れて打ち込み、活躍された方々を讃えるのが農協人文化賞だと思います。それならいっそのこと「農協人文化勲章」という名称にしたほうがよいのではないかとも考えました。
 さて21世紀に入ってコメの消費が若干上向きました。ただ残念ながら、それはJAグループの力によるものではなく吉野家やセブンイレブンなどの力によるようです。われわれも受賞者のご活躍と同様に、もうひと踏んばりしなくてはいけないと思っております。

松旭俊作代表委員<協同組合懇話会  松旭俊作代表委員>
 この賞の受賞者には以前から「隠れた功績者」という別名がついていますが、私からいわせれば、今回の受賞者はまさにJA改革の先達としての「顕著な功績者」であると思います。  もう一つ、農協協会が長年にわたって、こうした表彰事業を続けている地道な努力に深甚な敬意を表したいと思います。

 
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