4月1日、都道府県共済連と全共連の統合に合わせてJA共済損害調査梶iJA損調)は各都道府県事故調査会社から事故調査業務の営業譲渡を受け、立会、鑑定業務を全国一元的に行う会社として新たに発足。4月5日、小田急厚木ホテル(神奈川県厚木市)で、全国の関係者など80名が出席して 「一元化記念式典」 を開催した。
自動車共済・保険業界は、10年の料率自由化による料率引き下げ競争を契機に、新商品・サービスの競争激化とそれによる保険料収入の減少傾向が顕著となり、経営安定・競争力強化を目的とする合併・統合が進むなど、生き残りをかけたサバイバル時代に入っている。
こうした状況に対応するために系統自動車事故調査会社は、@ 損害調査業務の高度、専門化によるJA自動車共済事業基盤の強化、A 損害調査体制の統一、B 鑑定業務の全国的な標準化と質の向上などを実現することで、鑑定業務
の迅速・適正化と均質化を促進し、JA自動車共済の自動車鑑定部門における業務の効率化と契約者サービスの向上をはかるため全国一元化を実現した。
土屋文夫JA損調会長(JA共済連副会長)は、競争が激化する自動車共済・保険業界においては「損害調査の優劣が決めてになる」ので、早期に一元化の目的を達成したいと、記念式典の挨拶で述べた。また、来賓挨拶にたった佐々木功JA共済連常務は、JA間・県間のサービス格差をなくし全国一律のサービス提供をすることがJA共済連誕生の目的の一つだが「JA損害調査会社の全国一元化実現は、その先駆けをなすもの」だと述べた。
全国一元化したJA損調の活動拠点は、本社(厚木市)とJA共済連県本部自動車部と同一拠点に事務所を設置する47支社。人員は鑑定士414名・一般職92名、合計506名となる。また、支店は各自動車損害調査サービスセンター(SC)内に設置されている。
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