全国農業協同組合連合会では、9月10日、神奈川県平塚市の全農営農・技術センターにおいて第2期「第2回ふれあい懇談会」を開催した。
この懇談会には、東京・茨城・埼玉・神奈川の首都圏で選任された委員12名と、全農からは、萬靖義専務をはじめ営農・技術センターの各研究室長らが出席した。
各委員たちは、試験栽培棟や実験圃場、検査・研究設備などを営農・技術センターのスタッフの案内で視察した後、各委員と全農幹部職員の間で質疑応答を行った。
農薬の安全性や、適正な使用について、また遺伝子組み換え農産物である「花粉症緩和米」の開発などについて、活発な意見交換・質問がなされた。
質疑では、「中国では、野菜に残留している農薬の除去方法をテレビで紹介しているが、国産野菜は大丈夫なのか」「遺伝子組み換え稲の説明があったが、全農は遺伝子組み換え作物をどう考えているのか」、さらに「遺伝子組み換えの花粉症緩和米については、消費者の意識と全農の意識にズレがあるのではないか。花粉症を緩和するのではなく、花粉症の原因を考え対応するのが先ではないのか」などの質問もあった。
今後の「第2期ふれあい懇談会」では、10月下旬に全農埼玉県本部エリアで農家の現状・地産地消の実体視察、11月26日は戸田市の首都圏センターにおいて施設見学と青果物の流通現場の視察、平成16年2月25日には、大手町のJAビル会議室で全体を通しての意見交換と取りまとめ、を予定している。
(2003.9.16)