生活の基本はいうまでもなく衣食住だが、その中の食と住とに大きな転機が訪れようとしている。家族の変化、生活の質の向上への対応と、社会的な動きとが背景としてあり、転食・転住が新しいライフスタイルとして生まれつつある。
食については、安全に関する問題が続出する中、安全・安心で良質な食をどう確保するかに国民の関心が集まっている。消費者と生産者の新しい結びつきが各地で生まれており、それとともに日本の食を土台として、子供と社会の将来のための食育への取り組みが行われている。
住については、少子高齢とシングル化の進行で、家族の住む家という形態が変わるとともに、高齢者の独居が広がり、孤独、個住が深まっていることなどから、共に住む形、共住が注目を集めている。
こうした状況を見つめ、食・住の新時代へ向けて問題提起をし、新しいライフスタイルを模索していこうというのが、このフォーラム&マーケットの趣旨だ。
このフォーラムを主催する「農都市民会議」とは、昨年,武部農相(当時)が市民と対話したのを機に発足した市民組織だ。
◎フォーラム&マーケット「転食・転住のすすめ」開催概要
・日時:2003年10月22日午後1時〜5時(転食のすすめ)、10月23日午後2時〜5時(転住のすすめ)。
・場所:みなとNPOハウス体育館(港区六本木4−7−14)。
・主催:農都市民会議、共生型すまい全国ネット
・支援:財団法人 食生活情報サービスセンター
・参加費:フォーラム500円
・申し込み:FAXまたはメールで予約。(両日とも先着200名)
FAX
03−3401−5013
メール
info@npo-media.net
◎フォーラムのコーディネーター 、パネラーは次の各氏。
第1日目「転食のすすめ」(22日)−農都市民会議
・コーディネーター 宮崎隆典氏(食・農ジャーナリスト)
▽第1部(食育について)発言者
・赤城智美氏(アトピッ子地球の子ネットワーク事務局長)−アトピー対策の食事
・大村省吾氏((社)日本農業実践学園常任理事)−食育研究
・高松和彦氏(武蔵野市教育委員会教育企画課)
−セカンドスクールにおける食育の成果
・澤登早苗氏(恵泉女学園大学講師)−食育の課題と方向
▽第2部(食材について)
・白石ユリ子氏(ウーマンズフォーラム代表)
・石井吉彦氏(ナチュラルシードネットワーク代表)−原種農法普及・流通推進
・片山雄介氏(蔵の素研究会)−醗酵食による添加物のない料理
・海老原洋子氏(武蔵野市立境南小学校栄養士)−学校給食
第2日目「転住のすすめ」−共生型すまい全国ネット
発言者
・園田真理子氏(明治大学教授)−高齢者の住宅問題
・池田敏史子氏(シニアライフ情報センター)−ケアハウスや高齢者住宅の状況
・小竹雅子氏(市民福祉サポートセンター)−老人ホーム等の第三者評価
・農林水産省担当官、厚生労働省担当官
(マーケット会場では、安全・安心な農産物や加工品などが、展示販売される)
(2003.10.8)