「身近な食で地球を冷ませ」キャンペーンとして6月19日〜21日の3日間、「100万人のキャンドルナイト」等のイベントが、農林水産省の後援で、山田俊男JA全中専務理事などを実行委員として実施される。
電力などのエネルギー消費や、車などの排気ガスと関連して地球温暖化が語られることが多いが、食生活も深く温暖化と結びついている。食べ物は、生産地から消費地まで運ばれる。日本の食糧自給率は約40%、残り60%が海外から運ばれる。食料の生産地から食卓までのエネルギー消費の目安となる『フードマイレージ(食料輸入量×輸出国から日本までの距離)』で見ると、日本はアメリカの約3.7倍ものエネルギーを消費していることになり、これが地球温暖化の原因を作っていることにもなる。
住んでいる地域になるべく近いところでとれたものを食べる、地産地消を心がけることで、フードマイレージが短縮され、エネルギーの削減、CO2の削減につながり、地球温暖化対策に貢献することが期待される。
今年はキャンペーンのイベントとして、(1)農林水産省外壁(外務省側)に「身近な食で地球を冷ませ!キャンペーン」の懸垂幕、(2)100万人のキャンドルナイト2004東京八白夜灯火、の二つが予定されている。詳細は以下の通り。
◆身近な食で地球を冷ませ!キャンペーン
6月19日〜21日 午後8時〜同10時の2時間、電気を消して、キャンドルの灯りのもと、家族や友人、周りとのつながりを見なおし、ゆっくりとした時間を過ごそうという呼びかけ。趣旨に賛同する人々によって実施される。
実行委員は幸田シャーミン(財団法人水と緑の惑星保全機構特別参与)、立松和平(作家)、藤田和芳(大地を守る会会長)、山田俊男(JA全中専務理事)で、後援は農林水産省。事務局は大地を守る会(〒106-0032 東京都港区六本木6-8-15 第2五月ビル2階、TEL
03-3402-8841)。
◆100万人のキャンドルナイト2004東京八百夜灯
国内の最も象徴的な消灯施設である東京タワーのふもとで、100万人のキャンドルナイト・東京タワー消灯カウントダウンイベントを実施する。東京タワー消灯後に、参加者がキャンドルの灯のもと、ゆっくりと時間を時間を過ごせる空間を提供する。会場には1日限定の国産有機食材のカフェを設置、参加者がスローなライフスタイルを楽しみ、食生活からCO2削減について考えることのきっかけとすることを目的に開催される。
日時は6月20日(日)19:00〜22:00(雨天決行)。会場は東京プリンスホテル(東京都港区芝公園3-3-1)。主催は東京八百夜灯実行委員会。事務局は大地を守る会、有機農業運動などに取り組む市民団体(NGO)。参加料は無料(カフェの飲食費は有料)。協賛はJA全中、大地を守る会ほか。 (2004.6.11)