肥料価格交渉 ヤマ場に −6月中旬に決着−(6/2) |
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昨年7月には三菱化学四日市工場が肥料プラントを休止し、他社に製造を委託。また三井東圧肥料千葉工場は今年6月、旭化成延岡工場は来年3月に同じ措置を予定している。 今後も肥料需要は減少するとみられ、メーカー各社は系列や企業グループの枠を超えた生産拠点の集約に迫られている。JAグループとしてはコスト競争力や技術開発力のあるメーカーへの再編が進むよう流通面から適切な対応を図って行く必要があるとしている。 全農がまとめた主な肥料原料の動向は次の通り。 * * * * JA全農はヨルダン肥料「アラジン」の普及に一段と力を入れる。 ヨルダンでの現地生産は極めて順調で99年度は、生産能力の30万トン を上回る生産実績となった(原料用リン安を含む)。品質的にも安定してきており、今春肥シーズンは品質クレームが報告されていない。 アラジンの普及率は地域間格差が大きい。このためアラジンが定着していない県への本格的導入と、また普及率の低い地域での需要の掘り起こしに努め、普及率を全国ベースで10%程度にまで高めるのが課題だ。 |