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肥料価格2年連続引き下げ
   JA全農が公表(6/22)


 JA全農は2000肥料年度(7月ー2001年6月)の県段階向け供給価格を前年度に比べ0.72%(主要14品目加重平均)値下げすると22日発表した。前年度も2.24%値下げしており、2年連続の値下げとなる。

 品目別では硫加が4.71%、金額にしてトンあたり2500円と最も値下げ幅が大きい。次いで塩加が3.89%で1500円、重過石が1.19%で800円の値下げとなった。
 反対に原油の高騰から、尿素が1.89%、金額にして750円の値上げ、次いで硫安が1.71%で400円と、14品目のうち9品目が値上げとなったが、他品目の値下げ幅が大きく平均して0.72%の値下げとなった。尿素は今年12月までの価格である。

 全農は3月中旬からメーカー各社と価格交渉を進めたが、メーカー側は大幅な需要減による固定費の増加や原油の高騰などから、全品目の値上げを求めた。
 これに対して全農は農産物価格の低迷などをふまえナフサ・重油などの上昇によるコストアップ要因については企業努力による吸収を求めた。また系列や企業グループの枠を超えた生産拠点の集約による合理化の必要性を主張して、交渉は難航した。

 最終的には窒素原料と加工費部分については値上がりを極力圧縮し、加里・リン鉱石など海外原料については山元価格や海上運賃の上昇はあるものの、為替の円高を最大限反映して値下げした。レートは108円を織り込んだ。
 全農としては引き続いて「JAグループ生産資材費用低減運動」を推進し、良品質で安価なヨルダン肥料「アラジン」の普及拡大や物流合理化で一層の資材コスト低減に努める。


平成12肥 品目別決定内容(対県供給価格)
品 目 前年度価格比変動額
(円/トン)
前年度価格比変動率
(%)
硫 安 400 1.71
尿 素 750 1.89
塩 安 450 1.60
石灰窒素 250 0.28
過 石 △400 △1.20
重過石 △800 △1.19
ヨウリン △450 △1.03
重焼リン △750 △1.01
塩 加 △1,500 △3.89
硫 加 △2,500 △4.71
普通化成 △50 △0.11
高度化成 △550 △0.84
有機化成 △250 △0.41
ケイカル 100 0.62
平 均   △0.72

(注) 1.変動率平均は全農取扱数量の加重平均。
2.価格適用期間は平成12肥料年度(平成12年7月〜平成13年6月)
ただし、尿素は平成12年7月〜12月。


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