ごはんが主食の子どもほど食欲おう盛 |
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1.今どきの子どもの朝ごはん @ 9割がほぼ毎日食べる−−子どもの朝食摂取頻度では、「1週間に6〜7日程度」と答えた子どもが91.7%、母親が97.4%。 2.ごはんが主食の朝ごはんの特徴 @ ごはんが主食の子ほど食欲おう盛−−主食がごはんの子ども(以下、ごはん派。228人中120人、52.6%)とパンの子ども(以下、パン派。228人中99人、43.4%)の朝食摂取量を比較すると、ごはん派の方がパン派に比べて「ふつう」と答えた人が8.2ポイント高く、逆に「あまり食べない」が7.4ポイント低かった。このことから、ごはん派の方が食欲おう盛とみることができる。
B ごはん派の子ほど朝食時のあいさつと会話が多い−−朝食時の「いただきます」「ごちそうさまでした」のあいさつのある・なしでは、「毎日する」がごはん派56.7%、パン派43.4%、「あまりしない」がごはん派10.8%、パン派20.2%。会話は「よくある」がごはん派54.2%、パン派52.5%と差はないが、「時々ある」はごはん派37.5%、パン派33.3%。「会話がほとんどない」は、ごはん派8.3%に対してパン派14.1%だった。ごはん派の方があいさつ、会話ともに多く、良好なコミュニケーションを実践していることがうかがえるという。 C ごはん派ほど健康状態を良好と認識している割合が高い−−子どもの健康状態について「特に問題はない」と答えた母親が、ごはん派で41.7%だったのに対し、パン派は33.3%と、ごはん派が8.4ポイント高かった。一方、「朝起きられない」「疲れやすい」「口の中が荒れやすい」「便秘しやすい」などでは、パン派がYesの答えが多い。ごはん派の母親ほど子どもの健康状態が良好と認識している割合が高いといえる。 3.夏休みにやってみたいのは「親子で料理」 @ 夏休みでやってみたいことの第1位は「親子で料理」−−「食生活に関して夏休みにやってみたいことは?」の問いに、母親・子どもともに「一緒に料理を作る」の答えが一番多かった。子どもの男女別では、女子が52.1%、男子も42.6%でそう差がない。また、第2位は「朝ごはんをしっかり食べるようにする」で、4割近い子どもが朝ごはんの重要性を認識しているといえる。 A 夏の食生活で一番大切なのは朝ごはん−−「朝・昼・夕の中で一番大切な食事は?」の問いに、45.2%の母親が「朝食」と回答。その理由を大別すると、a)生活が乱れがちな夏休みのリズムメーカーとして、b)プールや塾があるので体力を付けるため、c)栄養バランスやダイエットのため、d)午前中の脳や体の働きが良くなる。 母親の朝食に対する意識は高く、食生活改善のきっかけに、朝ごはんを重視していることが明らかになった。 4.朝ごはんに親が食べさせたい、子どもが食べたいものは 親は野菜、子どもはホットケーキ−−母親が「夏バテ対策として食べさせたい」ものの第1位は野菜、第2位は果物と牛乳だった。子どもが「夏の朝ごはんに食べたいもの」の第1位はホットケーキ、サンドイッチ、第3位はおにぎりだった。「野菜」と記入した人以外に「緑黄色野菜」「野菜サラダ」「野菜ジュース」などもあがっていた。 |
朝食は1日の食事・生活全体の見直しのポイント (要旨) 時間的に余裕のある夏休みは、親子で食生活を見直すいい機会です。1日の始まりとなる朝食は、「起床後の体内機能をスイッチオンにする役割を果たしている」「朝食が生活リズムを設定する機能を持っている」などの理由から1日の食事・生活の見直しのポイントになるといってよいでしょう。今回の調査でも「朝・昼・夕のうち一番大切な食事は?」の質問に約5割の母親が「朝食」と答え、「朝食を規則正しく食べることで生活全般が規則正しくなる」「体と脳の働きが良くなる」ことなどを挙げ、また、今年改訂された「食生活指針」でも「朝食で生き生きした1日を始めましょう」と提唱しています。 今回の調査で興味深いことは、「ごはんが主食の子どもはおかずの種類が多い」ということ。このことは食材の組み合わせ(食品群)の多様さをもたらし、栄養素の組み合わせのバランスを良好にする可能性が高いことにつながります。緑茶が多く飲まれている点も見逃せません。 しかし、子どもだけの朝食が「自分1人で」14.5%、「兄弟・姉妹で」が61.8%と高率でした。子どもたちは一緒に食べることで、何を食べるか、どう食べるかを学びつつ育つのであり、また、大人たちは子どもの心身のありのままの状態を観察することができます。「夏休みに取り組んでみたいこと」に「親子で料理」が挙がっているのは大変喜ばしいこと。子どもは親が考えている以上に、食卓を創り出す力があります。大事な点は、親子で、主食・主菜・副菜のそろった朝ごはんを一緒に食べる「朝食を創る力」です。 |