受給額削減の圧縮率などで調整大詰めへ−農業者年金 |
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同提案は、受給カットを大幅に縮めるため国の追加負担を「700〜800億円」と数字を示した。 JA全中や全国農業会議所などは金額明示の提案を「橋頭堡にして、国民的理解を得ながら、大詰めの要請行動を進めたい」として受給者の負担を最小限に圧縮する運動を展開する。 このため方針は、どの世代でも掛け損にならない措置を目ざした。また受給開始が後年になる若い人に対しては積み立てた保険料の運用益もきちんと加えて支給する考え方や、配偶者加入者への「特別の配慮」なども調整課題とした。 一方、大綱案は政策支援の対象者を「青色申告特別控除後の農業所得が500万円以下の認定農業者」に限っているが、農業団体は現行加入者に加え、認定農業者以外では市町村、農業委員会、JAが特に認める者へと範囲を広げるよう主張。また対象者を同一経営内に一人とする制限をなくすことや農業所得の上限引き上げも求める。 また農業団体は保険料補助を新制度の政策支援の柱として、基本保険料の2割とした大綱案の補助率をもっと引き上げ、支援の期間も長くするよう要請する。 |