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麦、大豆作付け増える
  コメの生産調整目標達成
  だが豊作で青刈りの方向 (8/25)


 今年産米の生産調整実施見込みは対象面積の100.3%で3年ぶりに目標を超えた。また未達県も前年より2県減って15県となった。水田への麦作付けは前年より23%、大豆は13%増え、伸び率も前年より大きくなった。

 農水省が8月25日に発表した水田農業経営確立対策の取り組み状況(7月31日現在)によるもので、生産調整の実施面積は増えたものの、今年産米は豊作予想で生産数量はガイドラインの895万トンを上回る見込みだ。このため青刈りを考えていた政府・自民党は、これを実施する方向で本格検討を始めた。
 前年産のガイドラインは877万トンだったが、実績は892万トン(101.7%)だった。

 一方、とも補償事業の取り組み状況は、加入率が84%で前年より2%減った。加入すれば、補償金がもらえる助成対象水田は約700haだが、加入申請面積は593haにとどまった。
 今年産米の生産調整対象面積は96万ha。これに対し実施見込みは96万4000haとなっている。
 転作は麦が前年より1万4000ha増の7万6000ha、大豆は10000ha増の8万6000ha。

 飼料作物は少し減って11万1000ha。これは畜産農家との提携に手間どるため麦や大豆の作付けを選んだものとみられる。
 麦、大豆、飼料に加え、他の豆類やソバ、ナタネなどを合わせた一般作物は計42万ha。野菜は13万ha。これら作物の作付けは合計56万3000haで生産調整面積の約6割になる見込み。
 あとは実績参入約26万haやレンゲなどを植える景観形成水田や作付けをしない自己保全管理水田など。

 なお生産調整の実施率が最も低い県は88%の千葉。次いで90%の高知、94%の群馬、三重、奈良、95%の徳島、96%の秋田など。


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