基準価格割れ銘柄増える |
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全体として低調だった要因について、入札参加の実需者からは「政府麦の売り渡し価格が下がったため」との声が聞かれた。民間流通への移行で政府麦のシェアは、ごくわずかとなったが、7月に買い入れと売り渡しの価格がともに引き下げられたことが入札結果にも影響したとみられる。 今回の来年産入札では小麦の上場が30産地から32銘柄で合計20万640トン。うち18万750トンが落札された。落札率は90%。
昨年9月の今年産入札は28銘柄約18万2000トンの上場で落札残数量は8140トン。今回の落札残は2倍以上となり、落札率は5.5ポイント落ち込んだ。 一方、小粒大麦は8産地8銘柄7740トンの上場で7310トンが落札された。落札率は94%強で昨年とほぼ同じ。昨年は5銘柄約5400トンの上場で1銘柄が基準価格を割ったが、今年は全銘柄が上回った。 はだか麦は4産地4銘柄3980トンの上場で3730トンが落札された。落札率は約94%で、これも昨年より2ポイント強下がった。 なお入札基準価格は政府売り渡し価格で、上下5%の値幅制限がある。 |