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作況指数「103」 過去2番めの反収−9月1日現在 (9/11)


 農水省は9月11日、9月1日現在の12年産水稲の作柄概況を公表した。今年は生育が早まっていることから、特例措置として8月15日現在と9月15日現在の中間段階で補足的に作況指数をまとめた。

 全国平均の作況指数は「103」の「やや良」。10aあたりの収量の試算値は536kgで、平成6年(544kg)についで2番めとなっている。

 地域別にみると関東・東山が作況指数「106」の「良」、北海道、東北、近畿、四国、九州が「103」、北陸が「102」でいずれも「やや良」、沖縄が「99」の「平年並み」となっている。

 今年は全国的に高温で日照時間が長く稲の生育は順調に進んだ。東北も、やませの影響がなく青森「104」、岩手「105」などとなっている。また、北関東では全国平均より13%程度日照時間が長く、稲の生育を促進する気温の日較差(最高気温と最低気温の差)は平年より大きかったため福島「105」、茨城、千葉、栃木で「107」となっている。

 同日開催された「水稲作況委員会」(座長/畑中孝晴・農林水産先端技術技術産業振興センター理事長)は、気象庁が今後も高温・多照の可能性が高いと予報していることから、それを前提にすれば今後も登熟は順調に推移するとみられるとした。ただし、9月15日ごろまでは台風14号の影響での降雨や曇天続きも予想されていることから、気象条件によっては登熟が抑制される恐れもあるので注意が必要だとした。

 作況指数は、今後、9月15日現在が25日に公表される予定。
 仮に作況指数が「103」だとすると、30万トン程度の生産オーバーとなる。昨年の生産オーバー分は17万トン。全量飼料用として処理した。  

平成12年産水稲の9月1日現在作況指数
(都道府県別)
府県 作況指数                           府県 作況指数
全国 103 三重 105
北海道 103 滋賀 103
青森 104 京都 103
岩手 105 大阪 103
宮城 103 兵庫 102
秋田 102 奈良 102
山形 103 和歌山 103
福島 105 鳥取 105
茨城 107 島根 103
栃木 107 岡山 103
群馬 102 広島 104
埼玉 104 山口 104
千葉 107 徳島 102
東京 105 香川 103
神奈川 102 愛媛 103
新潟 102 高知 103
富山 103 福岡 104
石川 100 佐賀 102
福井 101 長崎 103
山梨 103 熊本 102
長野 104 大分 104
岐阜 103 宮崎 103
静岡 104 鹿児島 104
愛知 103 沖縄 99


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