農水省統計情報部が9月5日公表した「平成11年農林水産業生産指数」によると、92.8(平成7年=100)で、前年を1.2%上回った。業種別では、農業93.9、水産業89.4でそれぞれ1.5%、0.8%前年を上回ったが、林業は88.2で前年を1.5%下回った。
◆農業生産指数
生産指数(農業総合)は93.9で前年を1.5%上回った。これは畜産総合が96.9で前年を下回ったものの、耕種総合が93.0で前年を2.3%上回ったことによる。主な部門についてみると次のとおり。
@米は85.3で前年を2.4%上回った。前年に比べ作付面積が減少したものの、10アール当たり収量が上回ったことによる。
A麦類は125.7で前年を12.9%上回った。これは、前年に比べ小麦が10アール当たり収量が下回ったものの、作付面積の増加により、二条大麦では作付面積が減少したものの、10アール当たり収量が上回ったことにより、それぞれ収穫量が増加したことによる。
B豆類は108.8で前年を10.5%上回った。前年に比べ大豆、小豆、いんげん、らっかせい共に作付面積が減少したものの、いんげんを除き10アール当たり収量が上回ったことによる。
C野菜は96.0で、前年を2.1%上回った。前年に比べたまねぎ、さやいんげん、露地メロンなどの収穫量が減少したものの、いちご、はくさい、なす、きゅうりなどの10アール当たり収量が上回ったことなどにより収穫量が増加したことによる。
D果実は100.7で、前年を6.3%上回った。みかん、りんごの結果樹面積が前年に比べ減少したものの、結果数が多くなったことから10アール当たり収量が前年を上回ったため収穫量が増加したことによる。
E豚は96.8で、前年を1.4%下回った。大規模な飼養者層における規模拡大が進んでいるものの、中・小規模の飼養者層を中心とした飼養頭数の減少及びと畜頭数の減少による。
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