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農地価格の下落続く
  小作料も下がる
  日本不動産研究所調べ (9/18)

 (財)日本不動産研究所が18日発表した田の価格は3月末現在の全国平均で前年より1.2%下落して106万9211円(10a)となり、8年連続の値下がりとなった。これは17年前(1983年)の109万円台を割る水準だ。
 畑も1.1%下落して60万5726円と9年連続の値下がりとなり、18年前の約63万円を割る水準。
 下落要因は田畑ともに農産物価格の低迷続きなどによるものとみられる。

 同研究所の田畑と山林の価格調査結果によるもので田の価格は全地域で下落しているが、低下の度合いは北海道と東北を除いて縮小している。前年の低下率は2%だった。
 田の価格の長期低落地域としては北海道が18年間、東北が15年間、九州が13年間の値下がり続きだ。

 下落の要因としては全国的に▽米価の下落▽減反の拡大▽農業経営の先行き不安▽後継者の減少などを挙げる回答が多かった。
 一方、畑の価格も北海道17年間、東北14年間、九州13年間という長期低落だ。要因は▽農畜産物価格の下落▽水田転作で畑利用が減少▽先行き不安(経営意欲の減退)など。

 10a当たりの小作料は、田が1万6773円で前年より3.1%低下し、14年連続の落ち込み。畑も8432円で1.7%低下し、13年連続で下がった。また田畑ともに下げ幅が拡大している。
 長期低落は田が九州、中国、四国、東北、東海が13年間以上。畑が中国、九州、東北、北陸、四国、関東が13年間以上となっている。
 小作料は86年が最高で田は2万4019円、畑は1万1339円。その後、低下に転じて、18年前を下回る水準に落ち込んだ。

 この調査は都道府県で農地事情を最もよく反映するとみられる市町村約1500を対象にした。



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