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メダリストに”食の秘密”聞く
  ごはんパワーをもっと知りたい
  日本ごはん党が 「ライススポーツセミナー」 (10/31)


 ご飯が好き、ご飯を心の底から愛している人たち約3万人を擁する「日本ごはん党」(党首は作家の嵐山光三郎氏)は10月31日「ごはんのチカラ・もっと知りたい」と題して「ライススポーツセミナー」を東京の「お茶の水スクエア」で開き、ロサンゼルス五輪のメダリスト森末慎二さん(タレント)がざっくばらんに打ち明けるスポーツ選手の”食の秘密”を楽しく聞いた。また横浜Fマリノスの栄養アドバイザー・橋本玲子さん(管理栄養士)が考案した選手向けの「パワーアップ弁当」の作り方を学び、試食もした。

 シドニー五輪やパラリンピックに興奮し、選手たちの活躍の裏にあるスポーツ医学や食生活などに関心が高まっているおりから、会場には抽選に当選した約200人が詰めかけ、熱心なセミナー風景だった。五輪では女子選手のパワーが目立ったが、会場でも若い女性が多かった。

 トークショウ形式で語った森末さんは、16年前のロサンゼルスで金銀銅を獲得した元体操選手。今は日本ごはん党の党員だ。
 「ご飯のおかずにお好み焼きや、うどん、たこ焼き、スパゲッテイなどを食べていました。こんな取り合わせは偏食じゃないのかな。とにかく、ご飯はよく食べていました」と現役時代を振り返る森末さん。
 トークの相手の橋本さんも「今回のシドニーではソフトボールの女子選手に対して管理栄養士が、ご飯をもっと食べるよう指示を出した」と強調した。
 マラソンの高橋尚子選手が日本食だったのはもちろん、日本で練習していたアフリカの女子選手も、ご飯をパワーの源泉にしていたという。

 また森末さんは「ロス五輪までは、選手自身が負担金を払って出場していました。今でもボートなど一部のマイナーな種目では参加費が自前です。このため日本から電気釜を持っていって、現地でご飯を炊くという状況です。とにかく日本人はご飯を食べないと力が出ないから」と説く。
 また試合が終わると脱水状態になるため、昔は夕食代にともらった2000円で仲間の選手たちとビールを飲み、支給された食費を使い果たして、主食代のほうは、すへて自腹だったなどと脱線談も披露した。
 これにとまどった橋本さんが現役選手への影響を考えたのか「水分補給は必要ですが、ビールはひかえ目にして、ジュースにして下さい」と”生活指導”をやって笑わせたりもした。

 トークに先立ち橋本さんは「アスリートのための食事学」と題して基調講演。「ご飯は炭水化物が豊富で瞬発力や持続力が勝負となるスポーツ選手には理想的な食品といえます」と数々の根拠を挙げた。
 また横浜Fマリノスの選手たちが食べている「プロスポーツ選手の試合当日のメニユー」を紹介し、実践を呼びかけた。

 なお日本ごはん党は、アマチュア選手たちに「ごはんパワーでがんばれ」という思いと期待を込めて、おコメを差し入れる「スポーツ応援プロジェクト」を昨年夏から展開している。
 シドニーで銀メダルに輝いた日本ソフトボール協会(オリンピック強化合宿)をはじめ、10月現在では68団体(個人を含む)に計6240kgを差し入れた。
 これは大好評なので今後も、各種スポーツの日本代表チームや、全国大会でベスト8以上の実績を持つアマチュア(社会人、大学)で、地道にスポーツに関わっている選手の合宿や海外遠征に差し入れる。



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