農水省が9日発表した平成12年度の雑穀・飼肥料作付(栽培)面積によると、雑穀(乾燥子実)の作付面積は3万8,400haで、前年に比べ300ha(0.8%)増加した。これは、省力的な作物として他作物からの転換等があったことや、「水田を中心とした「土地利用型農業活性化対策」の推進を背景として、主に北海道でそばの作付が増加したため。
飼肥料作物の作付(栽培)面積は102万6,000ha(1.3%)減少した。これは、畜産農家の減少等により作付が減少したため。
1、雑穀(乾燥子実)−−作付面積は3万8,400haで前年比300ha増加した。このうち、そばの作付面積は3万7,400ヘクタールで、前年比300ヘクタール(0.8%)増加した。これは、他作物等への転換により減少した地域があったものの、主に北海道で省力的な作物として他作物からの転換等があったことや、「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策」の推進を背景として作付の増加があったため。
区 分 |
作付面積(ha) |
前年との比較 |
対 差 |
対 比(%) |
雑 穀 |
38,400 |
300 |
100.8 |
うち、そば |
37,400 |
300 |
100.8 |
(注)雑穀には、そばのほか、とうもろこし、ひえ、きび等が含まれる。 |
2、飼肥料作物−−作付(栽培)面積は102万6,000haで、前年比1万4,000(1.4%)ha減少した。
@、牧草の作付(栽培)面積は82万6,300haで、前年比10,000ha(1.2%)減少した。これは畜産農家の減少や労働力事情による購入飼料への移行に加えて、田作では大豆等へ転換されたことによる。
A、青刈りとうもろこしの作付面積は9万7,000haで、前年比3,200ha(3.2%)減少した。これは畜産農家の減少や労働力事情による購入飼料への移行等によるもの。
B、ソルゴーの作付面積は4万5,200haで、前年比300ha(0.7%)増加した。これは大豆等への転換により減少した地域があったものの、地力増進作物作付けの増加があったため。
C、れんげの作付け面積は3万2,800haで、前年産比1,700ha(4.9%)減少した。これは「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策」の推進を背景として、麦類等へ転換されたため。
区 分
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作付面積(ha)
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対 差
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対 比(%) |
飼肥料作物 |
1,026,000 |
△14,000 |
98.7 |
うち 牧草 |
826,300 |
△10,000 |
98.8 |
青刈とりうもろこし |
97,000 |
△
3,200 |
96.8 |
ソルゴー |
45,200 |
300 |
100.7 |
れんげ |
32,800 |
△
1,700 |
95.1 |
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