農林中央金庫は10月末現在の全国JA貯金・貸出金残高速報を11月30日に公表した。
貯金は、公金の流出などがあったものの、年金や農産物代金の流入などで、前月より2219億円増加。10月末の残高は71兆3716億円となった。ただし、農産物代金の流入は前年にくらべて減少したため、前年比伸び率は、前月より0.4ポイント下回り、1.9%となった。
農産物代金の流入が前年にくらべて減少した背景について農林中央金庫は、米の主産地で収穫・集荷が早まったため代金支払いも早まり、前年より10月分が減少したことと米価下落の影響としている。
一方、貸出金は、住宅資金が堅調に推移しているもの、農業資金・地方公共団体などの償還があったことから、前月より943億円減少、10月末の残高は21兆5108億円となった。また、前年比伸び率は、前月より0.3ポイント下回り0.4%となった。
貯金・貸出金の月末残高・増加額・年間伸び率 (単位:億円、%) |
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貯 金 |
貸出金 |
月末残高 |
12/10(P) |
713,716 |
215,108 |
12/9(P) |
711,497 |
216,051 |
11/10 |
700,078 |
214,277 |
増加額 |
月 中 |
2,219 |
▲943 |
年 間 |
13,638 |
831 |
伸び率 |
月 中 |
0.3 |
▲0.4 |
年 間 |
1.9 |
0.4 |
(注) |
1. |
Pは速報値。 |
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2. |
貸出金はJA貸出金総額から共済貸与金、農林公庫貸付金、金融機関貸付金を除いたもの。 |
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