今年のJA全国女性大会は1月25、6両日、東京・大手町のJAビルに約470人が集まって開き「男女共同参画で21世紀のJA運動の創造を」と題する特別決議を採択した。
昨秋のJA全国大会決議は女性参画を促進するための数値目標を掲げた。内容はJAの総代に占める女性の割合10%以上、合併JAの女性理事は2人以上などとなっている。
しかし現状は平成11年4月1日現在の総代1.9%、理事0.1人という数字から、余り増えていない。
このため女性大会の全体討議では「男社会であるJAの壁は厚い。全国女性協は、それぞれの集落で取り組みを強めようというが、全国組織としては、そうした女性部活動をもっと支援してほしい」などといった発言も聞かれた。
女性大会の特別決議は男女が「お互いに今までの殻を打ち破らなければなりません。それぞれの土俵から一歩ずつ踏み出し、新しい土俵を協力してつくる時です」と呼びかけた。
そして「全国のJAで女性参画にかかる具体策を定め、その成果を数字で残せる取り組みに邁進しましょう」とJAに訴えた。
一方、申し合わせでは@WTOやセーフガードなど農業問題について学習を深め、農政運動に積極的に参加するとともに『地産・地消』に取り組むA高齢者福祉と助け合いの地域づくりを進めるB環境問題に取り組むC意識改革をはかり女性参画を進めるD目的別グループをたくさんつくる――の5項目を決めた。
なお実践交流会は@食と農A高齢者B環境C男女共同参画D組織強化の5テーマで開かれた。
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