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車検・洗車に力入れ、トータルカーケアのノウハウ検証
――全農実践SS第2号店「JASS-PORT所沢」竣工――
 
 JA全農は、好調な実践SS第1号店JASS-PORT草加に続いて、第2号店JASS-PORT所沢(埼玉県所沢市北野)をオープン(運営:全農燃料テクノ)し、4月4日に竣工式を行った。
 JASS-PORT草加はセルフサービス方式だが、所沢はフルサービス方式にユーザ車検が行える整備工場と洗車場を併設する運営方式を導入し、JA-SSが大競争時代を生き残るために必須な運営ローコスト化・効率化など、JA独自の運営方式、販売ノウハウの開発・研究・蓄積を行う。
 JASS-PORT所沢の総面積は2512平方メートル(761.2坪)だが、その内SS部分は1454平方メートル(440.6坪)で残りの1058平方メートル(320.6坪)は、草加で好評な洗車スペースとなっている。
洗車設備は、ドライブスルー式ウレタンブラシ門型洗車機(下回り洗浄付、セルフ)、洗車機による手洗い泡ムートン洗車機(門型、温水イオン水)に加えて、コイン式のスプレー洗車機を3基設置、さらにポリマー鏡面磨きまで洗車のフルメニューを揃えている。
 洗車とともに、同SSの大きな特徴となっている車検センター(整備工場)は、オートリフト2基と検査ライン(ドライブオン型リフト)を設置している。そして、所員3名が2級整備士の資格を持ち万全の体制を整えている。
 JA全農では、ユーザーのすべてのカーケアニーズに応えることができるSSとして、新しい運営方式を検証していきたいと考えている。
 竣工式には、田林聰JA全農常務、澁谷晃全農燃料テクノ(株)・全農燃料ターミナル(株)社長、小久保徳治JA埼玉経済連副会長、山田紀一JAいるま野組合長、斎藤博所沢市長ら関係者が出席し行われた。

玉串を奉ずる
田林全農常務
田林聰JA全農常務の竣工式での挨拶(要旨)

 わが国の景気は、麻生経済担当相の「緩やかなデフレにある」との見解のように、低迷状況が続いております。そして、金融機関の不良債権の抜本的処理が大きな課題となっております。
 JAグループの信用事業に対しても、来年4月のペイオフ解禁に向けて、農協法の改正が検討されているところです。
 また、石油業界におきましては、平成8年3月末に特石法が廃止されて以降、流通の各段階で生き残りをかけた厳しいコスト削減競争が展開されています。
 こうした競争に打ち勝つため、JAグループとしましては、JAマークローリー車による自主配送、JAブランド統一塗装、石油製品の輸入や原油の委託精製など、仕入れコストの削減に取組んでまいりました。その結果、取扱量も年間約850万klに達し、国内最大の流通・販売グループに成長してきました。
 しかし、今後の大きな課題として残るのは、現在全国で約5000あるJA-SSのうち、約60%のSSが赤字運営となっていることです。
 全農としましても、これまでに、各支所にSSの運営指導専任グループを置き、SSの運営改善に県連とともに努めてまいりましたが、今回の27県連との統合を機に、いっそう改善指導を強めてまいりたいと考えております。
 そして今回、この一環として全農実践SS「JASS-PORT所沢」を設置しました。この「JASS-PORT所沢」の運営方式は、フルサービス方式、トータルカーケア型のSSで、特に車検・洗車に特徴をもっており、JASS-PORT草加と合わせ、JA-SSの収支改善の実践という面で大きな役割を果たしていくものと考えています。 



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