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玉串を奉ずる
田林全農常務
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田林聰JA全農常務の竣工式での挨拶(要旨)
わが国の景気は、麻生経済担当相の「緩やかなデフレにある」との見解のように、低迷状況が続いております。そして、金融機関の不良債権の抜本的処理が大きな課題となっております。
JAグループの信用事業に対しても、来年4月のペイオフ解禁に向けて、農協法の改正が検討されているところです。
また、石油業界におきましては、平成8年3月末に特石法が廃止されて以降、流通の各段階で生き残りをかけた厳しいコスト削減競争が展開されています。
こうした競争に打ち勝つため、JAグループとしましては、JAマークローリー車による自主配送、JAブランド統一塗装、石油製品の輸入や原油の委託精製など、仕入れコストの削減に取組んでまいりました。その結果、取扱量も年間約850万klに達し、国内最大の流通・販売グループに成長してきました。
しかし、今後の大きな課題として残るのは、現在全国で約5000あるJA-SSのうち、約60%のSSが赤字運営となっていることです。
全農としましても、これまでに、各支所にSSの運営指導専任グループを置き、SSの運営改善に県連とともに努めてまいりましたが、今回の27県連との統合を機に、いっそう改善指導を強めてまいりたいと考えております。
そして今回、この一環として全農実践SS「JASS-PORT所沢」を設置しました。この「JASS-PORT所沢」の運営方式は、フルサービス方式、トータルカーケア型のSSで、特に車検・洗車に特徴をもっており、JASS-PORT草加と合わせ、JA-SSの収支改善の実践という面で大きな役割を果たしていくものと考えています。 |