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中国との協議は続行(4/13)

 農水省の松岡副大臣と国井政務官は、4月13日に中国を訪問してネギなどのセーフガード暫定措置の発動決定を説明した。16日の定例記者会見で会談内容を公表した。
 会談したのは、中国の対外貿易経済合作部の高虎城部長助理と龍永図副部長。松岡副大臣は、暫定措置の発動について「輸入の急増からやむを得ずWTOのルールにのっとり発動に至ったもの。
 中国に対する一方的、差別的なものではない」などと説明した。これに対して高部長助理は、「中国はいかなる一方的な制限措置にも反対する。発動を取り消すことを勧告したい。少なくとも実施時期を遅らせ、話し合いのなかで解決の道を探っていきたい。制限措置にこだわるのであれば、中国側としては対抗措置を行う権利を留保する」などと述べた。
 松岡副大臣は日本としても話し合いでの解決を望んでいるが「中国側から具体的提案がなかったためやむなく発動にいたった」と話し「中国の対日輸出額は6兆円、一方、日本の対中輸出額は3兆円。中国が日本の倍の輸出をしており、他の問題に波及させることは中国側にとっても大打撃を受けることになるのではないか。この問題はこの問題として解決させるべき」と主張、「話し合いによる解決という点はまったく同感であり、話し合いのなかで共存共栄の道を探りたい」と伝えた。
 また、高部長助理との会談後、龍副部長との会談では同副部長は「2国間協議を強化して解決をめざすことと、民間レベルの話し合いを促進することが重要」と発言、日中協議を強化することで意見が一致した。
 今後の協議の具体的なスケジュールは決まっていないが、松岡副大臣は「(中国側には)1週間ごとにお互いがやりとりしても結構だと。来週早々には(4月23日以降)中国側の考えを示してほしいと伝えた」と語った。


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