農林中金の27日発表による3月末の残高速報によると、JA貯金は前月に比べて646億円減り、残高は72兆1021億円となった。減少率は0.1%。
農産物代金の流入や年度末の貯蓄増強運動の効果などがあったものの、公金の流出や購買代金の引き落しなどによって減少した。
今年に入って1月は前月より減少したが、2月は増加。3月はまた減少した。しかし1月末の残高71兆9273億円に比べ、72兆円の大台は底固い。前年比の伸び率は前月と変わらず2.6%。
一方、貸出金は前月に比べ1163億円増え、残高は21兆5131億円となった。
地方公共団体などへの貸出や、住宅と賃貸住宅の資金が増えたのに加え、キャンペーン実施でマイカーローンなどが増えた。また農業資金の需要期を迎える地域もあって、増加した。
しかし、前年に比べ月中の増加額が縮小ことから、前年比伸び率は、前月実績を0.2ポイント下回り、マイナス0.2%。
|