農協改革にともなうJA役員の再教育スケジュールが急ピッチで具体化。8月には全国のJAに約3000人いる常勤理事のうち、試行的に新任の理事150人を集めた研修会を開く。
JA全中は、3000人のうち3分の1は毎年交代するとみて、来年度からの本格実施では新任理事全員約1000人を対象にする研修会を開く計画だ。
今年8月の研修会では、アサヒビールの瀬戸雄三会長を招くなど講師の顔ぶれも工夫した。同会長は「アサヒ・キリン戦争に勝ち抜くーアサヒビールの挑戦」を語る。このあと同社のケースを俎上に乗せ、講師と一緒に討論する。これは経営手法を実際的に修得する授業方法だ。
日程は8月7、8の2日間、会場は東京・虎ノ門パストラル。第1日は講演が3つ、講師は瀬戸会長、JAふたばの若月芳則専務、慶應大の奥村昭博教授。2日目はディスカッション。
JAの業務の高度化・複雑化や、社会的責任の増大にともない、トップマネジメント機能の強化が求められる。これに役立てるため全中はJA常勤理事の研修コースを開発。これにもとづく研修会を来年から本格的に実施する。今年し試行で、内容は経営管理全般。
来年からは学経理事だけを対象にした新任常勤理事研修も実施する。
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