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果樹カメムシ類多め
病害虫発生予報第1号−−農水省生産局 (5/17)


 農林水産省・生産局は5月17日、『平成13年度病害虫発生予報第1号』を発表した。
 それによると、向こう一ヶ月の主要な病害虫の発生動向については、特に果樹のカメムシ類の発生が多めと見込まれており、都道府県の発生予察情報に留意し、地域ごとの防除要否を見極めて、適時適切な防除指導を行うことが重要としている。
 先ず、普通作から。稲では、いもち病の常発地帯、昨年多発した地域及び長雨等で田植えが遅れる地域においては苗いもちの発生に注意し、防除薬剤の育苗箱施用や本田初期施用等の基本的技術を励行していくことが大切。
 また、早期栽培では、本田に放置したままの補植用取り置き苗がいもち病の伝染源となるため、その管理を徹底していくことが肝要。さらに、ヒメトビウンカ、ツマグロヨコバイの越冬密度が高い地域が見られ、今後の発生動向に留意したい。
 一方、麦では、北日本で赤さび病が「やや多い」から「多い」、雪腐病は東北地方で「やや多い」、うどんこ病は東北、関東、中国、四国の一部で「やや多い」と予想されている。
 次に果樹について。春先の高温、少雨により、病害の発生は全般的に低く抑えられているものの、平年以上積雪があった東北地方を中心に、りんご腐らん病が「やや多い」と予想されることから、本病害の早期防除を適切に実施していきたい。
 果樹カメムシ類の発生は、東北から九州の地域で「やや多い」と予想されている。今後、本虫が果樹園周辺の山林等から断続的に飛来し、なし、もも、うめ、びわを中心に吸汁による被害が懸念されることから、果樹園の観察をきめ細かく行い、飛来初期からの防除を徹底していくことが大切。
 また、4月が高温であったため、ミカンハダニの発生が「やや多い」と予想されている。ほ場での発生状況に十分注意し、発生初期の防除を励行したい。
 さらに野菜について。トマト灰色かび病の発生は、関東地方及び西日本の一部地域で「やや多い」、キュウリべと病及びうどんこ病の発生は、一部地域で「やや多い」から「多い」、とそれぞれ予想している。
 その他では、タマネギべと病「多い」、ナスすすかび病「やや多い」、と西日本を中心にその発生が予想されている。なお、キャベツのコナガは「平年並」以下と予想。いずれにしても、今後の発生動向に注意し、適切な防除を実施していきたい。

果実共通―カメムシ類、予想発生量の地図。クリックすると大きく表示します



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