12年産自主流通米の第11回入札が5月25日、自主流通米価格形成センターで実施された。
今回の入札には28産地57銘柄、7万5309トンが上場され、7万5190トンが落札した。落札比率は99.8%で前回の99.1%を上回った。また、申し込み倍率も3.1倍と前回(2.6倍)より上がった。
60kgあたりの平均指標価格は1万6557円で前回より351円、2.2%上昇した。これで6回連続の上昇で入札スタート時の1万6350円を上回り12年産米価格の最高値となった。
2月から急騰していた新潟「魚沼コシヒカリ」は、今回は290円下げ4万387円となった。上昇した銘柄は、北海道「きらら397」と「ほしのゆめ」が6%以上上がり、それぞれ1万5263円、1万5232円と1万5000円台に回復。宮城「ササニシキ」は11%も上昇し、前回の1万7512円から一気に1万9595円になったほか、長野「あきたこまち」も10%上昇し1万6999円となった。
岩手「あきたこまち」(1万6259円)、山形「ササニシキ」(1万7541円)、同「あきたこまち」(1万6483円)、庄内「ササニシキ」(1万7541円)も上昇率が5〜6%程度と高かった。
今回の入札では上場57銘柄中54銘柄が前回の指標価格以上となり自主米相場は上昇基調に転じたとみられるが、前年同月対比ではまだ98.5%と低い水準にあることから、JA全農では今後も引き続き「12年緊急総合米対策」の的確な実施と「整然とした販売に取り組む」としている。