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確定拠出年金や投信の取扱い強化へ
農林中金が機構改正(6/5)

 系統信用事業の市場性金融商品取り扱いを増やし、また市場部門の中間(ミドル)機能を強化するため、農林中金は「資産サポート部」と「市場業務管理部」を新設し、各部に分散していた機能を統合する。資産サポート部の中には「確定拠出年金室」を新設する。一方、検査部監事室を検査部から独立させる。これらの機構改正は6月27日付けで実施する。
 資産サポート部は、確定拠出年金や投資信託、また外貨預金などの市場性金融商品の推進企画と、系統の資産相談を支援する体制を強化するために新設する。
 同部は総合企画、業務開発、証券業務、債券などの各部に分散している機能を統合する。具体的には、業務開発部内の資産相談室と債券部内の資産運用室を廃止し、業務を資産サポート部に移管する。さらに農林債券の販売と企画などの業務を債券部から吸収する。
 資産相談室はJA貯金残高の中に大きな比重を占める富裕層の土地・金融資産の相談を担ってきた。また資産運用室は金庫による投信の企画や窓口販売などを担当してきた。
 市場業務管理部は、資金為替部、証券業務部、総合リスク評価部、資金証券管理部に分散している機能を統合する。業務は▽資金・証券決済改革の進展を踏まえた実務対応企画▽来年4月の新証券システム稼働や時価会計導入を踏まえた時価取得などの実務運営管理▽金庫の市場部門のシステム開発など。
 一方、内部監査部門の体制強化のために監事室を独立させ、検査部は「業務監査部」に名称を変更する。
 この機構改正により推進統括部と業務開発部からなる組合金融第一本部と、農業、水産、森林の3部からなる組合金融第二本部という名称はなくなる。

 
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