JA全農は首都圏をエリアとする東京生鮮食品集配センターを移転し、施設を拡大する。7月に着工、来年7月に完工、11月には移転の予定。
現在地は埼玉県戸田市笹目北町3だが、約1キロ離れた同市美女木向田に移転する。首都圏にはもう一つ大和生鮮食品集配センター(横浜市戸塚区)がある。
このため東京センターの移転を機に首都圏全体の集配業務を再整理し、両センターに分かれた機構を一つにするなどの効率化も検討する。しかし大和センターの施設はそのままとする。
移転は、戸田市の市街地再開発事業と区画整理事業によってセンター用地内に道路が走り、大幅に減歩されることになったためだ。これでは営業が続けられないため市と協議。その結果、土地交換となり、7日の全農理事会で了承された。
移転先の敷地面積は約2万4600平方メートルで現在地より少し狭くなる。
しかし施設は鉄骨3階建てとし、延べ床面積は3万2500平方メートルとなって、現在の2階建て延べ約2万6000平方メートルより広くなる。
設備も新しくコールドチェーンシステム化や省力化を考える。交通アクセスは県道に面し、外環自動車道(国道)に隣接しており、現在の商圏を維持できる。
なお全農の集配拠点は、大阪府高槻市の大阪生鮮食品集配センターと合わせて全国に3ヵ所ある。