農林年金（農林漁業団体職員共済組合）は6月14日、東京農林年金会館で第86回定例組合会を開き、平成12年度決算などを承認した。
　12年度決算のうち給付経理では、掛金収入が組合員数の減少から前年度比２６億円減の3230億円。特別掛金収入は58億6600万円となった。
　一方、給付金の支出は受給者の増加により前年度比80億円（2.1％）増の3854億円となった。積立金の運用利回りは計画の3.555％を上回る3.558％の実績を上げた。また、運用収入は前年度比22億円増の698億円。運用利回りは0.105ポイントの増加となった。
　給付準備金への繰り入れは34億円となり12年度末の給付準備金2兆113億円となった。
　福祉経理は、貸付事業では新規貸付額約155億円に対し償還金の受け入れが約207億円となったため、組合員貸付金残高は前年度末より52億円減少し956億円となった。また、厚生年金との統合を控え、農林年金鹿教湯病院など5施設を譲渡したが、これにともなって18億9500万円の固定資産売却損を計上。これが主な要因となって、福祉経理では17億7600万円の損失金を計上した。前年度は１億3500万円の損失金だった。なお、宿泊施設の譲渡は蔵王、大山、別府会館の譲渡が完了、京都会館については譲渡を推進している。