農水省は今年産と来年産の麦、大豆、甘味資源作物の生産者価格引き下げなどを27日決めた。しかし関連対策で単価を引き上げるなどして現行の手取り水準を確保した。
13・4年産小麦の政府買い入れ価格は60kg当たり131円安い(1.48%下げ)8693円(銘柄区分2・1等)とした。
また、民間流通麦の14年産に対する麦作経営安定資金も44円(0.68%)安い6396円とした。
だが、1等に対する品質分析定着緊急支援という関連対策費の単価を44円引き上げて現行手取りを確保、高品質へ誘導する。民間流通定着・品質向上支援対策は150円に据え置いた。
大豆は60キロ当たり交付金単価を40円安い8280円とした。だが、新しく良質大豆の安定生産を緊急的に推進する対策費40円をつけて埋め合せた。農業経営基盤強化特別対策費180円は据え置き。
甘味資源作物では、てん菜の最低生産者価格をトン当たり110円下げて1万6930円とし、特別対策費を130円増やした。
サトウキビも最低生産者価格を40円下げて、トン2万330円とし、特別対策費を60円増やした。
でんぷん原料用バレイショは原料基準価格を120円下げて、トン1万3840円とし、特別対策費を140円上積みした。また、作付けを増やした分を対象に10アール当たり最高1800円を交付する生産安定化緊急対策を実施する。バレイショでん粉の買い入れ基準価格は84円安い10万8350円。
でんぷん原料用カンショの取引指導価格は120円下げて3万1310円とし、特別対策費を140円増やした。カンショでんぷんの買い入れ基準価格は71円安い13万8611円。