JA全農は、10月25日までに12年産特別調整保管米の扱いを決めた。特別調整保管米は、昨秋決まった「緊急総合米対策」にもとづき価格安定をはかるため、12年産米の一定量を市場隔離していたもの。国の基本計画では27万トン実施することになっており、JAグループ分として24万8000トンを特別調整保管していた。
この取り扱いについて、JA全農は各県本部、県経済連と協議した結果、自主流通古米として14米穀年度に21万1000トンを持ち越し(持越米)、残りの3万7000トンを10月末に政府在庫米(9年産)と差し替える(差替米)ことにした。
持越米、差替米とも11月以降に販売するが、販売方法については、今後、卸売業者などの意向をふまえ具体化する。持越米は加工用には仕向けず主食用として販売。
また、11年産米と交換した8年産政府米9000トンのうち、4000トン程度を11月以降に持ち越さざるを得ない状況にあり、JA全農では早期の販売完了をはかるため、1万5000トン程度を13年産加工用米と交換する。