狂牛病騒ぎで、9月は焼肉ファミリーレストランの売り上げが前年同月に比べ87.9%と大幅にダウンした。日本フードサービス協会が24日発表した9月度の外食産業市場動向調査によると、同月10日の狂牛病報道以後、焼肉やステーキなどの業態が客数、売り上げともに落ち込んだ。
しかしファミリーレストラン全体(既存店ベース)の売り上げは、前年同月比99%の微減で、客数は2%増加した。うち、中華ファミリーレストランの売り上げは5%近く伸びた。
一方、ファーストフードでは、和風の売り上げが15%強と大幅にアップしたが、洋風は94.5%と低調で、ここにも狂牛病の影響が見られそうだ。
新規出店を含めた全店ベースの外食市場でも、和風ファーストフードと中華ファミリーレストランの好調が寄与して、売り上げは6%弱も伸びた。
外食市場の店舗数は、前年より5%弱増加し、ファーストフードの和風と、めん類、ファミリーレストランの中華と焼肉、さらに居酒屋の分野が2ケタを超える店舗増で出店意欲が高い。
しかし、狂牛病が焼肉分野の業態拡大に冷水を浴びせた形になった。