JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

農政・農協ニュース

イネ遺伝子 6割を解読(11/9)

 生物系特定産業技術研究推進機構(生研機構)は11月9日、3万個あるイネ遺伝子のうち6割にあたる1万7000の遺伝子を収集、塩基配列を解読したと発表した。
 この研究はイネ完全長cDNA(相補的DNA)を作成し解読したもの。遺伝情報は、DNAからRNAに転写され、さらにたんぱく質合成に必要な情報のみを持つmRNA(メッセンンジャーRNA)が合成されるという過程を経るが、cDNAはこのmRNAから情報を逆転写し合成したもの。もとの遺伝子に相当する。cDNAから合成したたんぱく質を活用することで食味の向上、耐病性の獲得などの研究に貢献できるという。植物で1万以上のcDNAを解析したのは世界初。12月の日本分子生物学会で発表。




農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp