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農政・農協ニュース

計画通りの事業実績
JA全農の第2・四半期経営概況 (11/15)

 JA全農が11月15日発表した第2・四半期(7〜9月)末の経営概況によると、昨年の「緊急総合米対策」の実施などによってコメの販売が進み、価格も持ち直したことなどが響き、全体の取扱高は計画通りの実績を挙げた。
 5兆9436億円の事業計画に対し、実績は2兆6751億円で、計画比45%の事業進度となった。これは標準進度通りだ。
 特に販売実績が標準進度44%を上回る48%となって好調だ。しかし供給実績は40%で、標準進度の46%を下回った。原料供給は標準通りの45%。
 部門別では米穀事業本部が計画1兆3156億円に対し、実績が5619億円と43%の進度で、標準の33%を大きく上回った。
 畜産事業本部は計画1兆2415億円に対して計画通り49%まで進んだ。
 しかし園芸販売は、取扱量は落ち込まなかったが、青果物の価格低迷が響き、県本部段階の市場出荷が苦戦だったという。外食産業の低調も響いたようだ。
 農産もセーフガード品目のシイタケなどが安く、標準を5ポイント下回る50%の進度だった。
 自動車燃料は標準43%に対し、実績進度44%と健闘し、米穀とともに標準を上回った。
 生活は標準49%に対して48%の進行。
 畜産は9月までの実績では標準進度だったが、10月以後の牛海綿状脳症(BSE)騒ぎで、第3・四半期にはがくんと落ち込むものと見られる。全農としては第2四半期が久しぶりに順調な実績となったのに今四半期は、また苦しい局面に見舞われそうだ。




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