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農政・農協ニュース

微生物でイネの細菌病を防除 (11/28)

 独立行政法人農業技術研究機構・近畿中国四国農業研究センターは、イネの細菌病を防除する微生物「CAB−02」を見いだし、その製剤による防除効果を確認したと11月28日に発表した。CAB−02は、水稲の葉や籾に生息している細菌約700株から発病を抑制する菌株として選抜されたもの。
 水稲育苗箱では、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病などの病害を防ぐため、農薬による種子消毒を行っているが、耐性菌の出現、農薬廃液の処分問題や消費者の減農薬、無農薬指向も広まっている。この微生物を使った製剤は、微生物の拮抗作用を利用したもの。耐性菌にも防除効果があることが確認されているほか、既存農薬との併用でも効果を発揮する。



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